■世界に展開する食品メーカーが大注目「すばらしい」
大口一仁(株式会社みずほフィナンシャルグループ 人材戦略推進部 採用チーム 次長):起業したり、官に行くことは考えずに、民間を選ばれているんでしょうか?
赤尾:今は主に民間を視野に入れております。私の中で“野望”というものがあります。日本の“ジャパン・アズ・ナンバーワン”というものを、今後100年、200年も続くような世界を作りたいと思っていて。大使館での経験としては、国策にすごく左右されるような働きしかできないと。利益を求めて動く民間企業に入ることで、より自由に、積極的に動けると思っているため、民間に視野を向けています。
岩根拓也(日本航空株式会社 業務企画職):かなり傾聴力があったり、話し方もすごく落ち着いている印象を持ちました。その中で1つ、今までご自身がどういったところに問題点を持って行動していたか、お伺いしたいです。
赤尾:まずコミュニケーションに問題があると思っていました。指示の出し方やコミュニケーションの不足で、意図していない仕事をしてしまうこともあったので。そこはしっかりと「わかってるよね」という確認をとった上で進めるのが、少し工夫した点です。1つの例ではありますが。
広沢達明(不二製油株式会社 取締役 営業部門長兼東京支社長):アフリカの魅力、そして日本の文化との違い、この2つについて教えてください。
赤尾:まずアフリカの魅力は、“最後のフロンティア”と言われているとおり、まだまだ可能性がたくさんある地域です。どんどん新しい事業が立ち上がっていったりするのが、魅力なのかなと思っております。日本とアフリカの違いは、良くも悪くもなんですけど、ワーキングカルチャーの違い。時間の制約や正確さというところで、かなりいい加減な部分があるんですけれども。他方で、アフリカの若者は新しいものに積極的で、起業したいという方もけっこう多いので、そういう若者たちをうまく巻き込んだら、新しい事業をしっかり作っていけるのかなと感じております。
古舘伊知郎(ファシリテーター):アフリカということで(広沢さんの)表情が変わった。どうですか、不二製油さんは?
赤尾:チョコレートでは、アフリカだとガーナとかが良いビジネスパートナーになると思うんですけれども、どうしても資源を取られちゃうという側面が残っているので。現地でしっかりと組んでいけば、現地からも日本からも認められる、すごく立派な会社になるのかなと思います。すみません、偉そうに話してしまいました。
古舘伊知郎:アフリカは搾取されるという部分もあるから、あえて言いたいというのは立派だと思いました。
広沢:すばらしい視点だと思います。ぜひ一緒に取り組んでいければと思います。
■「チョコレート1年分贈りたいぐらいです(笑)」
