【セリエA】パルマ 1-3 レッチェ(日本時間2月1日/エンニオ・タルディーニ)
パルマのGK鈴木彩艶がクロス処理のためにボールに向かっていくも、味方DFとお見合いする形になって対処できず。なんとか失点は免れたものの、冷静さを欠いたようなプレーには現地メディアから辛辣な声が出ている。
森保ジャパンの守護神がゴール前で慌ててしまったのは、パルマがセリエA第23節でレッチェと対戦した77分のことだ。1点ビハインドのパルマが防戦一方の時間を過ごす中、右サイドからの進入を許す。DFアントニーノ・ガッロが深い位置からゴール前にクロスを入れてきた。これに対して、パルマのMFアントワーヌ・エノーが懸命に足を出したことで、ディフレクションが発生。クロスボールは、高く上がって急降下する軌道に変化した。
鈴木はクロスボールに対応すべくゴールマウスを飛び出して、落下地点に向かっていく。しかし、そこにパルマのDFジョヴァンニ・レオーニとレッチェのFWニコラ・クルストヴィッチが突っ込んできた。ゴール前が混戦になると、鈴木は飛び込んできた2選手とお見合いのような形になり、ボールを見失って止まってしまったのだ。
すると、ボールがペナルティースポット付近まで流れていく。これに反応したレッチェのMFソーリル・ヨハン・ヘルガソンのジャンピングボレーは失敗に終わったが、その後ろにいたレッチェのFWサンティアゴ・ピエロッティが拾う。パルマのMFヤコブ・オンドレイカが必死に戻ったことで、ゴール前はカオスな状態に。鈴木も体勢を立て直しながらボールに食らいつく中、最終的にはピエロッティのシュートをレオーニが捨て身のブロックで凌ぐ。パルマは大混戦の状況をなんとか耐えた。
パルマにとってヒヤヒヤする場面のきっかけになってしまった鈴木の対応には、ファンがSNS上で反応。「あぶねー」「今日はザイオン調子悪そうだな」「ノータッチ」「不安定だったな」「ちょっと対応がまずかった」とコメントした。
現地メディアもこの鈴木の対応には厳しい声を寄せた。『PARMA TODAY』は「彼はホラー映画のように決して安全だと思わせなかった」と綴り、『PARMA live』は「大きなミスを何度も犯し、リスクがあった。安全ではなく、不確実だった」、『TUTTO mercato WEB』は「あまりに落ち着きがない」と記述している。
この試合で鈴木は、3失点を許して1ー3で敗戦。パルマは前節のミラン戦から2試合連続で逆転負けを喫しており、降格圏の18位に転落してしまった。昇格組であるチームにとっても、セリエA初挑戦の鈴木にとっても、難しい戦いが続いている。
(ABEMA de DAZN/セリエA)





