【ブンデスリーガ】ボーフム0-1フライブルク(日本時間2月1日/ヴォノビア・ルールシュタディオン)
血気盛んにゴールに向かった。フライブルクのMF堂安律がピッチインから2分後、味方のシュートのこぼれ球に鋭く反応。相手に寄せられながらニアに飛び込んでシュートを狙ったが、わずかにボールには触れず。しかし、得点への強い意志を感じずにはいられない姿勢に、ファンがSNS上で興奮している。
ベンチから飛び出した日本代表の背番号10がいきなりゴールに迫ったのは、フライブルクが第20節でボーフムと対戦した60分のことだ。
リーグ戦では今シーズン初のベンチスタートとなった堂安は、58分にMFヴィンチェンツォ・グリフォとの交代でピッチに入ると、その2分後だった。フライブルクMFエレン・ディンクチが自分たちのCKのこぼれ球を拾うと、相手ゴールに向かうハイボールを蹴り込む。これを攻め残っていたDFキリアン・シルディリアとMFニコラス・ヘフラーでパスを繋ぎ、ボールはボックス内右のMFマクシミリアン・エッゲシュタインに渡る。背番号8は右足を振り抜いたが、シュートはボーフムのDFベルナルドのスライディングブロックに遭った。
低い弾道のシュートがブロックにより、ホップするような軌道を描き、ゴール方向へ向かっていく。予測が難しいボールだったが、日本代表の10番は鋭い反応を示した。堂安は素早く落下地点を読み、細かなステップワークでランニングコースを修正しながらニアへ飛び込んでいき、浮き球を頭でねじ込もうと試みる。しかし、わずかに届かず、自身をタイトにマークし続けてきたボーフムのDFティム・オールマンに弾き出された。
しかし、途中出場から間もなくして力強くゴールに向かったプレーには称賛が集まっている。解説の鄭大世氏は「いい反応ですよね。前半のボーフムのFKでボールを逸らしたところに人が入っていなかったことを言いましたけど、逆に味方のシュートのところで相手最終ラインをブレイクして走り込んでいる選手がいることは、ゴールを取る上で非常に大事。それが堂安選手ということで、完全に狙っているなと。今シーズンはカットインだけじゃなく、ああいうのを狙っていますよね」とべた褒め。
ファンも「ABEMA」のコメント欄で「早速堂安」「惜しい」「決定機生まれる」「堂安入ってからいい流れやな」「堂安積極的でいいな」「ゴールの匂いプンプン」「鬼メンタル」と、ゴールに意欲的なプレーに興奮している様子だ。
まるでストライカーのようにゴールに向かった原動力は、今シーズン初めて先発から外れた悔しさなのかもしれない。試合後の『アベカメ独占インタビュー』では、「(先発ではなかったことを)理解できなかったですけど、監督と選手の意見がある中で受け入れるしかない。特に深くは考えなかった」とコメントしている。
フライブルクは34分のシルディリアのゴールを守り切って、連敗を「3」で止める4試合ぶりの勝利を手にした。しかし、堂安は「ホームに戻って、(16位・ハイデンハイムと対戦する)次は勝ち点3を取らなければいけない相手。自分の良さを出しながら、チームを助けたい」と言い、スタジアムを後にした。(ABEMA/ブンデスリーガ)
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