【ラ・リーガ】アトレティコ・マドリード 2-0 マジョルカ(日本時間2月2日/エスタディオ・シビタス・メトロポリターノ)
テクニカルで絶妙なパスだ。
マジョルカのFW浅野拓磨が左サイドのタッチライン沿いから右足アウトサイドのパスを出すと、味方が深い位置に抜け出すことに成功。アトレティコの堅守を崩すキッカケを作った。
注目のシーンは、マジョルカが第22節にアトレティコと対戦した74分のことだ。1点を追いかけるマジョルカはボールを保持し、アトレティコの4-4-2の守備ブロックを攻略することにトライしていく。DFホセ・マヌエル・コペテが糸口を探すも、中央は封鎖されている。ボールを引き取ったMFセルジ・ダルデルは左サイドに活路を見出し、タッチライン沿いに立つDFホアン・モヒカへパス。このパスが出た時、中央に切れ込んでいた浅野は、サイドに流れるようにアトレティコの右サイドバックDFマルコス・ジョレンテの背後のスペースを突く。そして、モヒカから浅野へのパスが通った。
タッチライン方向に向いた状態でパスを受けた浅野は、首を振って背後から迫り来るDFロビン・ル・ノルマンの状況を確認すると、ターン直後に右足アウトサイドで斜め右にパスを出したのだ。振りの小さいパスは相手の急所を突き、内側から左サイドの奥に抜け出したロベルト・ナバーロに渡る。背番号27が左足でマイナスに折り返すと、MFダニ・ロドリゲスが左足でシュート。ジャストミートしたボールは、惜しくもアトレティコのDFレイナウドに当たってゴールとはならず。しかし、リーグ最少の14失点を記録するチームの堅守を完璧に崩した。
赤と白の壁に風穴を開けたのが、何を隠そう、日本代表の瞬足FWが繰り出したアウトサイドパスだった。持ち味のスピードだけではなく、視野の広さと正確な技術を発揮し、リズミカルなマジョルカの崩しに貢献。今シーズンから初挑戦しているスペインの舞台で奮闘している。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)
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