集落を後にすると、2つのトンネルの間に山へと入っていく道を発見。そこは車1台がやっと通れるほどの狭い道で、山深い道が続く。さらに急こう配の坂道を下っていくと、衛星写真に写っていた建物が見えてきた。
迎えてくれたのは、「ついに見つかったか!という感じです(笑)」と笑う妻(40)と、草刈り作業中の夫(47)。話を聞けば、ここはブルーベリーの観光農園で、南高梅なども育てているという。
観光シーズンは夏だが、「自然は待ってくれないので」と話す夫。秋から冬季にかけては、剪定作業や草刈りなどの作業が多く、麓の集落にある自宅から毎日通っては、ブルーベリーの世話をしているそうだ。
父親が開墾したこの地で始めた農園を守る夫。母は6年前に亡くなり、93歳になる父も2年ほど前に大病をして介護施設へ入所し、今は夫婦2人で農園を営んでいる。
2人の出会いは14年ほど前「ブルーベリー農園に独身の男性がいると聞いて…」
