この日は憎さ百倍かイヨはさらに顔面へのエルボー2連発、スーサイドダイブとリヴの顔面へ容赦ない制裁が続く。リヴも高速スープレックス3連発の「スリー・アミーゴス」で抵抗するが、イヨはドロップキックをひらりとかわし顔面へ低空のヒザ蹴りを炸裂。「バコッ」と乾いた音とともにリヴは顔を抑えたまま倒れ込む。

 ABEMA解説「週刊プロレス」の井上記者は「顔面に行きましたね。カウンターで入ったんじゃないですかね…」とコメント。いつもニヤニヤしながら相手に攻撃を加える美人レスラーのリヴだが、この日は顔がひん曲がって引きつったまま。大きなダメージを負い苦悶の表情に清野茂樹アナウンサーは「口から何か出そうですよ…」と漏らした。

 その後もミサイルキック、腹への両足ストンプ、攻防のなかで一瞬の隙をついたクロスフェイスに再び顔面キック、エプロンサイドでパワーボム未遂の場面でもイヨは顔面踏みつけと徹底的にリヴの顔面を蹴り続けた。

 このところ好調なイヨのキレた戦いぶりがフォーカスされがちな展開だが、口から血を流しながら激闘を繰り広げるリヴにもファンは注目。「この2人いい試合するな」「リヴ、タフ過ぎる」や場外ジャーマンを頭から受ける危険なシーンでは「どんだけ受けるんだよ、リヴたん」「あご蹴られて口の中切ったかな」「ちょっとやり過ぎ」と声援や心配の声が交錯した。

 昨年12月の女子王座戦でも好勝負を繰り広げたリヴとイヨだが、この日は前回を上回る好勝負。再三イヨがフィニッシュに持ち込むシーンで、リヴのセコンド「用心棒」ラケル・ロドリゲスの介入に見かねたリア・リプリーが乱入。グレー裁定ながらリヴが「反則勝ち」で勝利。ほぼ“やられ役”状態で、終始苦悶のリヴだが、拾い物の勝利に満面の”ズルい笑顔”を浮かべ持ち前の顔芸も健在だった。(ABEMA/WWE『RAW』)

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