自ら事務所退所した理由
1981年、3人家族の1人娘として生まれた片瀬。父親ゆずりのスタイルの良さから高校生の時にスカウトされ、17歳でモデルデビューした。
片瀬:半年後ぐらいかな、JJの専属モデルになったんですけど、そこから1発目に『美少女H』というドラマに。全然芝居なんて興味はないんですけど、若い時はすごく負けず嫌いで人のセリフとかまで全部覚えて、結構完璧に自分的にはもう100%いい状態で撮影ができたなみたいな。初めてのくせにすごい調子に乗ってたんですね。(完成が)楽しみすぎたので、私、編集所にまで見に行ったんですよ、最初。その時に見てがく然として、自分の思い描いていたものじゃないし、芝居も超下手くそだし、すごくブスに映ってるし、なんだこりゃと思って、最悪と思って、こんなに頑張って、超自信あったのにこんなんになるんだって結構ショックを受けて悔しくて。もっといい作品、もっといいのを残したいって。
デビュー作での悔しさをバネに、芝居に本腰を入れた片瀬は、その後、数々の映画やドラマで活躍。また、日本テレビ系の情報番組「シューイチ」では番組MCをおよそ10年担当した。
しかし…2021年、知人が麻薬取締法違反の容疑で逮捕され、片瀬にも薬物疑惑が浮上。自ら、尿検査を提出し、身の潔白を証明した。チームを重んじる片瀬は、20年以上所属していた事務所に迷惑をかけたと思い、自ら退所の道を選んだ。
片瀬:自分の起こした事件ではないですけど、周りの皆さんにすごく迷惑をかけたし、何か犯して自分が反省するとかっていうのなら多分耐えられたとは思うんです、逆に言うと。自分が潔白なところで、今の世間の状況から見てわかるように、その何かが走り出すともうそれになってしまうし、私がいくら真実を言ったとて、いろんな取り方もあるでしょうし。そのときは自分がつらかったとか、悔しくてやめたいとかじゃなくて、やっぱり事務所の人にも迷惑かけてしまっているし、いろんな周りにも迷惑かけてしまっているっていうのが、その人に迷惑がかかっているってことが一番嫌なんですよ。人生の中で一番嫌なことで。だからそれがすごくつらくて恵まれた状況で、事務所の方にもすごく支えられてずっと仕事も与えていただいて、それをこなしていった中で、ずっとやっていくんだろうなみたいな。でもそういう中で強制的にストップされてしまった、急ブレーキかかったみたいな状態になったときに、もう一回辞めたいってそこでなって辞めさせてもらったという感じです。仕事を引退しますみたいな気持ちじゃなくて、迷惑がかかっている状況というのを一回ゼロにしたかったっていうのがそのときの思いかもしれないです。
会社員として週5日働く現在
