会社員として週5日働く現在
事務所退所の1年後。2022年12月からロコンドの社員として働き始めた片瀬。きっかけは、自身のYouTubeチャンネルに届いた田中社長からの連絡だったという。
片瀬:何か一緒に仕事しませんか?みたいな感じで。起業とか会社とかしたいとか働きたいとか思ってはいなかったんですけど、ロコンドさんのことをいろいろ調べた中で、こういうことやってみたいとか、こういう風にしたらもっと良くなるとか、いろんな案が出てきた中で、じゃあ社員とかでやったら面白いね、みたいな。自分のやりたいことをやるにあたって、なんかちょっとその“てい”でやると視聴者さんを騙すのも私は嫌だし、じゃあ社員になりますっていうふうになって。芸能界の仕事って与えてもらえないと仕事ができないものなので、次に仕事をするときはやっぱり自分の意思で、自分がやりたいことっていうか、ちゃんと自分の気持ちを大事にした仕事をしたいなって思っていたので…
片瀬の入社を受け入れた田中社長。女優だからといって贔屓はしていないという。
田中社長:表だけ社員で、(会社に)週5来ないとか、タクシー生活とか、いろんな想像される方が多いんですけど、普通にそれもなくて、普通に週5同じ時間働いて、社員と同じ時間働いて…給料も彼女だけ特別高いってこともない。いち社員として働いているので、女優さん、芸能界経験者の方からすると、やっぱり難しい方もいると思うんですよ。(勤務条件を)彼女はすんなりと受け入れて、彼女より若くて(給与を)もらっている人間もたくさんいますし、そこに関してはかなりフェアにやっていて。彼女は今40代前半の社員として、すごくもらい過ぎているという金額ではない。
勤務形態や給与を特別扱いされることなく、イチ社員として淡々と業務に励む。芸能活動とのギャップについて聞くと…
片瀬:毎日同じ時間に起きて行って、同じ時間に帰るみたいなのが全然想像ついていなかったんですけど。ドラマとかだもう朝っていうか夜みたいなところぐらい毎日違う時間に行って、下手すれば毎日違う場所に行くじゃないですか。飽きるんじゃないかなと思ったけど、結構郷に従うタイプなので、この状況にすぐ慣れちゃったし、芸能活動もそうですけど、とにかく早く帰りたいんですよ。とにかく巻いて押したくないし、みんな早く帰りたいじゃないですか。スタッフさんも絶対に。とっとと、ちゃんと仕事をしっかりやって、少しでも早く帰るっていうのを目標にしてて。極力残業せず、全部自分でスケジューリングして定時に絶対帰るっていうふうにしてます。でもやっぱ金曜日のウキウキ感とかこれか!みたいな感じだし、早く土曜日来ないかなとか、早く金曜の夜来ないかなみたいなのは今までになかった感覚。今までだって土日なんて逆に祝日とかもわからなかったし。
20年以上、芸能界のみで働いてきた片瀬。40代からのセカンドキャリアに不安はなかったのでしょうか。
片瀬:不安よりも、逆に40歳超えてこんなに大きな会社が雇ってくれるなんて思ってもいなかったので、本当にありがたいしかなかったです。自分が会社において使える人間になるのかが心配っていうか不安はありましたけど、でも入ってすぐその感じの雰囲気がなかったので、その不安はそんなになかったですね。
ーー家庭を持ちたいとかはありますか?
片瀬:全くなくて、正直(家庭が)あったらあったでみたいな感じなんですけど、若いときは、そういう人生もいいなって、子供もすごく好きだし。家族がいたらいいだろうなって思ってましたけど。今は正直今が一番楽しいっていうのもあるので。だからなんか(家族が)いたらいたでもちろん楽しいと思うし、いない世界線でも楽しいので。正直ずっと独身を貫きたいわけでもないし、めちゃめちゃ結婚絶対諦めてないってわけでもないし、なんか今、今自分が良ければそれでいいかなっていうぐらいの薄い感覚です。
17歳で芸能界に飛び込み、41歳で会社員に…。入社3年目の片瀬に今後の目標について聞くと…
片瀬:おだやかに過ごせればそれでよくって。半世紀以上は突っ走ってきたので、自分のやりたいことっていう風に、あんまり言葉にするのはあんまり違うなと思ってるんですけど、しっかり与えられたものもやりつつ、なんか0→1と1→100を同時に全部できればいいなっていうのが夢です。
ーー今幸せですか?
片瀬:めっちゃ幸せ。やりたいことっていうよりも、自分が本当に自然でいられるっていうか、無理してない感じが一番なんだろうな。歳をとってくると、イベントとか刺激的なものが楽しいっていうよりも、日常的な何でもないおだやかな時間というのがすごく楽しくなってくるんですね。だからそれが一番今ちょうど自分のペースと、自分の好きな空気感が一番合ってる感じ。一番幸せかもしれないです。
(『ABEMA NEWS』より)
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