「オレは超サイヤ人孫悟空だあああ!」覚醒した孫悟空(CV:野沢雅子)は、あのフリーザ(CV:中尾隆聖)に舐めプをかますほど圧倒的な力を見せた。自分の置かれた状況が信じられないフリーザに対し、悟空が放った一度きりの名乗り口上は、多くのファンが今でも完璧に真似できるほど記憶に残る名シーンとなっている。
【映像】名乗り口上「超サイヤ人孫悟空だ!」(16分40秒ごろ~)
目の前でクリリンを木っ端微塵にされ、怒りが頂点に達した悟空は、超サイヤ人へと覚醒した。フリーザは退避する悟飯とピッコロに攻撃を仕掛けようとしたが、悟空に手首を掴まれただけで悶絶してしまう。反撃に全力で気弾を連発しても悟空にはまったく効果がなかった。
連打はすべていなされ、フリーザお得意のデスビームも完璧に回避。「当たりさえすれば……貴様なんか!」と憤るフリーザに対し、悟空から「当ててみろよ」とまさかの舐めプ発言まで飛び出した。お情けで顎に当てさせてもらったデスビームすら、悟空には傷ひとつつけることができなかった。
これまで悟空を圧倒していたフリーザだったが、今や力関係は完全に逆転。窮地に立たされたフリーザは、改めて悟空に「何者だ!?」と問いただした。悟空は「とっくにご存知なんだろう?」とニヤリと笑いこう名乗りをあげた。
「オレは地球から貴様を倒すためにやってきたサイヤ人。穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士……超サイヤ人孫悟空だ!」
サイヤ人の中でも群を抜く強さだった悟空だが、“血と戦闘を好む”という超サイヤ人の本質に目覚めるには、その優しさが邪魔をしていたのも事実だ。そんな悟空にベジータ(CV:堀川りょう)は死の間際、「非情になれ……甘さを無くせば貴様はきっとなれたはずだ……超サイヤ人に……」と告げていた。
その通り激しい怒りによって悟空は1000年に1度現れるという伝説の戦士に覚醒した。もはや別人となった悟空から甘さが消え、好戦的なサイヤ人としての本能がより全面に押し出された結果、フリーザすら舐めプできてしまうほどの強さを手に入れたのだった。
一度きりのセリフではあったが、悟空語録があればランキング上位に入るのは確実の名乗り口上。怒りが限界に達したとき、このときの悟空の口上が自然と飛び出してしまったという子どもも多かったかも!?
アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月よりスタートした。
(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
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