何度見てもカッコ良すぎる「悟空が初めて超サイヤ人に覚醒した瞬間」をもう一度……!孫悟空(CV:野沢雅子)がフリーザにクリリンを殺されたのをきっかけに、怒れる金髪の戦士に変貌を遂げた瞬間は、今見ても当時の興奮が蘇るゾクゾクするシーンだ。
【映像】悟空が超サイヤ人へと覚醒した瞬間(20分2秒ごろ~)
悟空とフリーザ(CV:中尾隆聖)の戦いは、一見互角のように見えていた。しかし、2人の隠れた実力差はあまりにも大きく、次第に悟空は劣勢へと追い込まれていく。
悟空の最後の切り札は、やはり元気玉だった。宇宙のあらゆる生き物から少しずつ元気を集めた元気玉は、かつて地球でベジータと戦ったときのものとは比べものにならないほど巨大だった。しかし、この技の最大の弱点は、気を溜めている間は何もできないこと。降参するわけでもなく、両手を挙げたまま立ち続ける悟空にフリーザは苛立ち、強烈な連打を浴びせる。
それでも笑いながら手を挙げ続ける悟空に痺れを切らしたフリーザは、気弾を放って悟空を海へと吹き飛ばした。そして、とどめを刺そうとしたとき、悟空の背後に光るものが太陽ではないことに気づいた。見上げると、そこには信じられないほど巨大なエネルギーの塊が浮かんでいた。
悟空はピッコロたちの助太刀もあり、絶体絶命のピンチにもついに元気玉を完成させたのだ。この特大元気玉をフリーザに浴びせ、勝負は決まったかに思えた。
しかし、しぶとく生き延びたフリーザは、再び悟空たちの前に現れた。フリーザはデスビームを放ち、悟空を庇ったピッコロが胸を貫かれて倒れる。「1匹残らず生かしては帰さんぞ!」とフリーザはさらにクリリンの自由をサイコキネシスで奪って空中に浮かせると、そのまま上空高くへと持ち上げる。そして悟空の制止も無視して木っ端みじんに爆破してしまった。「悟空~!」というクリリンの断末魔が今でも耳に焼き付いているファンも多いだろう。
しかしその後、そんなトラウマも吹っ飛ぶほどの衝撃的な瞬間が訪れる。悟空が怒りに震えると、周囲に雷鳴がとどろきはじめ、周辺の石は重力に逆らうように持ち上がっていく。自身の髪の毛も逆立ち、ついに怒りが頂点に達したとき、金色のオーラをまとった悟空の黒髪は金髪に、黒目は緑目に変化した。伝説の超サイヤ人誕生の瞬間だった。
悟空は悟飯に「オレの理性がちょっとでも残っているうちにとっとと消えるんだ!」とピッコロを連れて宇宙船で避難するよう命じた。超サイヤ人になった悟空は、見た目だけでなく、口調まで変化。普段の「オラ」ではなく「オレ」と言うようになっていた。当時の子どもたちは悟空の劇的な変化に度肝を抜かれつつも、“カッコいい!”と大興奮だった。
アニメ「ドラゴンボール改」は、1989年から1996年まで放送されたアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版。サイヤ人編~人造人間・セル編までの第1期が2009年4月から2011年3月にかけて放送され、魔人ブウ編の第2期が2014年4月から2015年6月に放送された。原作は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明氏による大ヒット漫画で、シリーズ累計発行部数は全世界で2億6000万部を超える。「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月よりスタートした。
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