“ハラハラ”とは、「ハラスメント・ハラスメント」の略で(仕事上のアドバイスや指導など)正当な行為に対して「これはハラスメントです!」と主張するハラスメント行為だ。
精神科医の木村好珠氏によると、“ハラハラ”は数年前から見られ、特に「男性上司・女性部下」の組み合わせで発生しやすく、上司は「自分はハラスメントをしているのでは」などと自身を疑い、気持ちが沈んでいってしまうという。
では、“ハラハラ”を防ぐにはどうしたらいいのか?
木村氏は「ハラスメントは受けた側が『ハラスメントだ!』と言えばハラスメントになってしまうような風潮がある。だがそうすると、上司もどうすればいいかわからない。どこまでがハラスメントかがわからないという状況になってしまう。あとは、言う側、部下側も、どこからがハラスメントか具体的なところまではわかっていないけれども、自分自身でハラスメントだと思うからハラスメントと主張する。ここが合っていないと、ずっと平行線になってしまう。だからまず、『ここら辺からがハラスメントだよね』『ここは指導のうちだよね』という線引きをしっかりと合わせ、互いに共通認識にしておく」と対策を述べた。
一方で、ハラスメントが生じているにもかかわらず、部下の側が言い出せないケースもあるという。
「特に先ほどと逆で、女性上司・男性部下という場合、なかなか男性部下がハラスメントと言いにくく、精神的に病気になってしまったりする。やはり男女問わず、『ここからがそうだよね』という共通認識にしておくことが非常に重要になってくる」
もちろん、ハラスメントが発生するのは上司・部下の関係だけではない。同期同士の間でも生じる可能性があると木村氏は指摘した。
(『ABEMAヒルズ』より)


