■「幅15cmの線を自転車でズレないように走るコツは?」、質問の意図は

河崎真也(株式会社JTB 人事チーム グループリーダー(求人担当)):ご自身の中で、今一番足りていなく、そのために努力されてることは何ですか?

東野:現時点でTOEICが835点なんですけれども、もっと言語力を上げていきたいというのはまず1点。2点目は、オリジナリティー・個が光るような存在になっていきたいとすごく感じていて。自己研鑽といいますか、音楽もそうですし、プログラミング知識、他の未知の領域など見ながら、勉強している次第です。

山本潤(日本航空株式会社 パイロット):体を動かす経験は今までにされたことありますか?

東野:小学校の時に空手をやっていて、一応黒帯の四段を持っています。

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山本:じゃあ1つ質問させてください。幅15cmぐらいの白い線を、自転車でズレないように乗るコツがあったら教えてください。

東野:(目線は)先を見ていく必要があると感じていて。目の前にとらわれてしまうと、やはりブレてしまうのかなと思います。

山本:スピードなんかはどうですか?

東野:スピードも重要ではありますが、意識しすぎると大事な“白線からブレない”というのを間違えてしまいそうかなと感じています。まずは視界の重要性、そこからスピードも出していけたらいいのかなと思っています。

古舘伊知郎(ファシリテーター):正解は1つじゃないけれど、視野の広さ、先を見据えるっていうところに絡む質問ですかね?

山本:パイロットの能力の1つに空間認識能力があります。理論では説明できない感覚的なものも必要なんですが、それに長けてる人もいて。自分では気が付かないものを、採用の視点として見ているところがあります。

白坂ゆき(株式会社CaSy 取締役 CHRO 兼 キャストエンゲージメントプロジェクトマネジャー):CaSyはおもてなし×テクノロジーを競合優位性だと言っている会社で。美しさを宿すということを、コーディングの時にすごくこだわりを持ちます。恐らくアルトサックスも、楽譜であったり、それがどのように生まれてきたのかということに思いを馳せた上で吹いているんじゃないかと。自分自身が生み出すもの、奏でるものに対するこだわりを聞いてみたいです。

東野:やはり日本とブラジルの文脈だったり、アイデンティティっていうのをすごく感じながら両方活動していたり。ものを制作する上での美しさ、プロセスの美しさっていうのは、すごく自分の中では大事にしていて。仕事をしていく中で、過程に美しさが見られるような仕事をしていきたいなと思っています。

■「(他の企業は)見る目ないんじゃないかな」
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