【明治安田J1リーグ】湘南ベルマーレ 1-0 鹿島アントラーズ(2月15日/レモンガススタジアム平塚)
往年の名選手を彷彿させるチャンスクリエイトだった。湘南ベルマーレのMF小野瀬康介が出した極上のキラーパスに、ファンがSNS上で熱狂している。
話題の場面は、湘南が鹿島アントラーズと対戦した明治安田J1リーグ開幕節の17分のことだ。中盤で左サイドからの横パスを引き出した小野瀬は、自身にボールが届くまでの間に首を振り、周囲の状況を確認。そして、バックステップを踏んでからボールを前方にコントロールし、インサイドキックで前方へ相手の守備網を切り裂くスルーパスを出した。
これに右ウイングバックのMF藤井智也が反応し、ゴールライン際から右足ダイレクトで折り返すと、中央でFW鈴木章斗のフィニッシュへと繋げた。シュートは鹿島のDF関川郁万にブロックされたが、実況の下田恒幸氏は「小野瀬のキラーパス!崩しました湘南」と伝え、解説の水沼貴史氏は「完璧でしたけどね。タイミングは藤井の動き出しと小野瀬がピッタリでした」と絶賛した。
たった一本のパスで局面を変えたこのプレーに、ファンはSNSで反応。「小野瀬えぐ笑 デコとかイニエスタやん」「天才やな」「神パス」「小野瀬流石だよ。こんな崩しあんま見ねぇぞ」「パス極上すぎる」「めちゃくちゃうめぇ」「小野瀬のパスも藤井の飛び出しもよかっただけに決めたかった」と大興奮の様子だった。
昨季は怪我に泣き、満足にプレーできなかった31歳の小野瀬だが、今季は湘南の攻撃を牽引しそうな予感を漂わせたシーンだった。なお試合は、64分にFW福田翔生が見事なドリブルから決勝点を挙げ、湘南が鹿島に1-0で勝利。開幕戦を白星で飾った。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)