【明治安田J1リーグ】東京ヴェルディ 0-1 清水エスパルス(2月16日/国立競技場)
清水エスパルスの育成育ちのキャプテンが因縁の地で、因縁の相手に決めた鮮やかなJ1復帰弾に、ファンが大歓喜した。
注目のゴールは、第1節で東京ヴェルディと対戦した40分に生まれた。DF蓮川壮大がセンターサークル内から右足を振り抜くと、DF高木践が右の背後のスペースへ抜け出す。背番号2は東京VのMF松橋優安を振り切ってワンタッチでクロス。これに反応したのは、左腕に腕章を巻く、キャプテン北川航也だった。折り返しをボックス内中央から頭で合わせ、見事にゴールネットを揺らした。
スタジアムに大歓声が響き渡る中、背番号23は雄叫びを上げながらコーナーフラッグのもとへ。そこには元日本代表のMF乾貴士やMFカピシャーバらが駆けつけ、続々と選手が集まってオレンジ色の輪ができた。
解説の福田正博氏は「高木が非常に良いタイミングでランニングを開始したんですよ。高いラインの背後を取るには、斜めの長いボールが有効なんですよね。あとは、北川が良いポジションを取って合わせるだけですから素晴らしいことですけど、その前の高木のランニングで勝負があったのかなと思います」とコメントした。
3年ぶりにJ1に舞い戻ってきた清水のJ1復帰後初ゴールに、SNSも反応。ファンは「頼りになる北川キャプテンの先制ゴール」「決めるべき人が決めたね」「これもう芸術作品だろ」「今シーズン最初のゴールが推しの航也とかマジで最高すぎる!」と興奮していた。
また、2023年から指揮を執る清水・秋葉忠宏監督もベンチ前で歓喜のガッツポーズ。全身で喜びを表現する指揮官の姿に「あいかわらず熱い」「点取った航也の3倍喜んでる秋葉さん良いなw」「秋葉さんがバクアゲで笑った好き!!!」とファンもほっこりした様子だ。
この試合で対戦した東京Vは、2023年12月2日に国立競技場で開催されたJ1昇格プレーオフ決勝で激突したチーム。当時、清水は終了間際に与えてしまったPKを決められ、東京Vに1-1で引き分けたため、レギュレーションの関係から昇格を逃していたのだ。
しかし今節は清水が1点のリードを守り切り、タイムアップ。因縁の地で、因縁の相手に1年2カ月半ぶりのリベンジを達成し、904日ぶりにJ1で勝点3を獲得。国内トップリーグで再び歩みを進める勝利に、ファンが「国立で勝った」「涙腺崩壊」「笑える日が来た」「悪夢から解放された」と感極まった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





