フジ・メディア・ホールディングス(HD)の株式5%超を取得した運用会社のレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長にその狙いを聞いた。
「アセット(資産)を軽くして、これからの株主代表訴訟とか備えながら未来志向の投資をするというやり方もある。逆に言うと、フジテレビ事業そのものを売却して不動産屋になるという二者選択ある」(藤野社長)
レオス・キャピタルワークスは今月、フジテレビの親会社の株式を5%以上保有する大株主に浮上した。藤野社長は「不動産事業は黒字のため安心して投資できた」と述べる一方で「それによって経営が甘くなった面もある」と指摘した。
株主提案はしないものの、放送事業の分離も選択肢の一つだとしている。また、「フジの取締役は年齢が高すぎる」として「30代から40代の若手を積極的に起用すべき」とも話した。
日枝久取締役相談役については「日枝さんが辞めるか辞めないかをものすごく重要視しているわけでもなく、必要なら残ってもらうし、必要でなければ退任する。それだけの話。日枝さんが辞めればうまくいくということはない。絶対にない」とした。
一方、「社外取締役に」との声もある実業家の堀江貴文氏については「堀江さんできるのはないか。堀江さんよく知っているし、能力の高い方でもあるから、双方合意して入ってくれるのはすごい歓迎するのでいいのではないか」と述べた。
フジテレビの株を所有した理由については、株価が上がって出る配当で利益を得る「純投資」であるとしつつ、約40分のインタビューの中で何度か「今回の一連の問題を受けて、フジメディアとして、フジテレビが大きく変わる、変わらざるを得ない。それによって、テレビ局も大きく変わる。ひいては、社会全体も変わっていくきっかけになるんじゃないか」という趣旨の発言をしたという。
さらに藤野社長は「魅力的な番組の海外流通」「AIを活用したコンテンツのさらなる活用」「ディズニープラスやNetflixなどから人材の引き抜き」「女性取締役の増加」など、さまざまなアイデアを出した。
(ABEMA/倍速ニュース)