しかし、独立を発表する1ヶ月前、あらぽんの中で「独立しても今と同じでみやぞんだけ忙しくて、個人個人の活動になるだろうな」「”コバンザメ”から脱却したい」という葛藤が生まれた。そして、「個々で活動するならコンビの意味はないし、中途半端だから白黒ハッキリつけたい!解散しよう!」と提案すると、みやぞんもすべてを察し「お互い頑張っていこう」と解散を受け入れた。最後のコンビの仕事を終え、解散してからは「一度もしゃべってない」という。
その後、あらぽんは仕事がなくなり、94連休で月給430円のどん底生活に突入した。しかし、自分と向き合う時間が増えたことで、趣味だった「ひょうたんアート」に本気で取り組むことを決意。現在は「ひょうたんアーティスト」として活動し、それが仕事になっているという。
あらぽんが迷わず進めたのは周りの先輩たちのおかげだったといい、中でも『PON!』で共演し、お世話になったビビる大木の存在が大きかったことを告白。『PON!』の放送が終了した日、大木はあらぽんを車で送ってくれ、「番組終わっても気にすんなよ。大丈夫だから」と励ましてくれたという。その言葉にあらぽんは「大木さんが1番つらいはずなのに」と衝撃を受け、「自分は小さいなと思った」と当時を振り返りながら、涙で声を詰まらせた。
ANZEN漫才の解散について、大木は最後まで「解散するな、絶対つらい」と止め続けていたという。そして解散後、あらぽんにひょうたんの個展が決まると、大木は「1人になって1番キツいのは、自分が何をするのか1本の道を決めるのが本当に大変なんだよ。俺はそこで1番苦労した。お前は最短で見つかってる。よかったな」と喜んでくれたといい、あらぽんは「こんなに応援してくれる人がいるって、今までなんで見えてなかったんだろうって、自分が情けなくなった」と、熱を込めながら語っていた。
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