■超有名人夫妻の子と昨年公表

岸谷蘭丸氏
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 岸谷蘭丸氏は2001年生まれの23歳。数々のテレビドラマや映画などに出演してきた俳優・岸谷五朗、一斉を風靡したガールズバンド・プリンセス プリンセスのボーカルでシンガーソングライターの岸谷香という、超有名人夫妻の長男として生まれた。中学までは日本、高校からはアメリカに留学し、イタリアの大学に進学すると、2021年から「柚木蘭丸」としてYouTubeやTikTokで活動開始。2023年に海外大受験塾「MMBH」を立ち上げると、2024年11月28日に「ABEMA Prime」出演の際、自身の素性を公表し、以降は本名である「岸谷蘭丸」で活動を始めた。2月19日、同番組に出演すると、「優秀な親を持つ子の生きづらさ」というテーマについて、次々と思いを述べた。

 番組では優秀な親を持つ子ども2人が当事者として出演、親からの重圧などについて思いを述べたが、岸谷蘭丸氏も自身の経験談から語り出した。

 岸谷蘭丸氏 「仕事や勉強の面で優秀とされているというのと、親として優秀か、親としての能力が高いかどうかは全く関係ないと思うが、確かに(子どもが)つらい気持ちとかプレッシャーがあるというのは、非常に理解できる。なんだか結局、感覚が狂ってしまう。何か失敗した時の、周りの喜びようといったらない。『あ、失敗した』と。僕なんかもそうだが、やらかした時に『ほれ、見たことか』と来る。そう考えると確かに重圧があるというのはすごく理解できる。ただ、優秀な親を持つ子は大変だとあったが、そんなことはない。絶対にプラスの方が間違いなく多い」。

 2ちゃんねる創設者のひろゆき氏からは「親は役者と歌手だから、勉強ができなくても当然じゃない?とならないか」という質問も飛んだが、そうではないという。

 岸谷蘭丸氏 「『勉強できない2世』となると、もう『ですよね』という感じになる。周りは僕の失敗が面白くて仕方がないわけだ。『あそこの子、失敗したよ』と。失敗した時のダメージを考えるとプレッシャーはあった。小学校も中学校も受験したが、これは失敗できないと思ってやっていた。これは本当かどうかわからないが『才能は遺伝しないし、こういう成功は再現性がないから、お前は再現性がある勉強の方を頑張れ』と言われていたので、そうかとやっていた。その点はいい采配をしてもらったなとは思っている。でも結局、僕は何かそういうカルマ(業)を背負って生まれてきたと思う。芸能界なんて絶対行きたくないと思っていたし、もう人前には出ない、ひたむきに勉強を頑張るぞと思って20歳まで走ってみたところ、なんだか出たくなってしまった」。

■優秀な親との理想のコミュニケーションとは
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