ラリーからWD名古屋が仕掛けた場面、リーグNo.1スパイカーのニミル・アブデルアジズがライトから強烈なスパイクを放った。2枚ブロックを超えてコート後方へ向かうボールに反応したのがSTING愛知の175cmのリベロ・小川智大だ。高速スパイクに超速反応を示し、咄嗟に右腕を上げてボールに触ると、頭上に上げて味方へと繋いだ。STING愛知はこれをリカルド・ルカレッリ・ソウザが上げて、後方からのトスを192cmのアウトサイドヒッター・藤原直也が打ち抜いてポイントを奪ってみせた。
スパイクを打ち込んだニミルは今季すでに850得点を挙げて、アタック決定率は驚異の57.9%でランキング1位を独走する選手だ。そんなスパイカーの強烈な一撃を受けた小川もまた、今季619本のレシーブ機会のうち成功率45.5%を誇る選手である。
明治大からWD名古屋に加入し、2020年から3年連続ベストリベロ賞を受賞した後、今季からSTINGS愛知に来て古巣と対戦したゲームで、改めてその存在を証明。この“最強の矛盾対決”は、野生的な反応で“奇跡の右手”を繰り出したリベロ・小川に軍配が上がった。なお、このプレーに公式エックスも「咄嗟のスーパーレシーブも、ガッツポーズも、飛び出るのは『本能の右手』」などと反応している。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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