二足の草鞋であるもう1つの活動
原体験になっているのは、2011年に起きた「東日本大震災」だ。当時、小学校6年生で福島県に住んでいた斎藤さんは、「人とのつながり」の大切さに気付かされたという。
「私は実際に避難した方じゃないので、避難区域になってたわけじゃないんですけど。放射線被害とか、家が崩れたりとか、停電も経験しました。被災した時って、団結して力を合わせていくのは最終的には人と人じゃないですか。だからそのゴミ回収も人と人なんだなと思って。自分ひとりでやってるように見えて、実は周りの人と協力して、助け合ってやっている仕事なんだなって思っています」
そんな斎藤さんが福島から上京したのは18歳の時。実は二足の草鞋であるもう1つの活動のためだ。
「4歳からダンスをやっていて、ずっと芸能の活動をしたくて、本格的に仕事したいということで高校卒業後こっちに来ました。ゴミ回収ガールもダンスもどちらとも表現活動なので、共通しているのではないかと思っています」
ゴミ回収ガールとして、ごみ収集業者の知られざる魅力を発信。そしてダンスやモデル活動でのパフォーマンス。二足の草鞋で2つの魅力を表現する齋藤さんに今後の目標を聞いた。
「もちろんこっちの目標はこの回収会社にもそうですけど、人が全然足りていないのでもっと若い方たちに来ていただきたいです。どうしても(私自身が)いろんなことをやってみたいと思うタイプなので1つに絞りきれないです。でも、いつまでも表現者ではありたいなと思っているので、ずっと表現していけたらなと思っています」
(『ABEMA Morning』より)
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