家庭や飲食店から出たゴミを回収してまわる「ゴミ収集業者」。働き手が不足する中、若い人に向けてSNSで魅力を発信する企業もある。『ABEMA Morning』では、撮影の裏側や発信する想いに密着した。
いまや企業の広報活動に欠かせない「TikTok」や「Instagram」でのショート動画。「ゴミ回収ガール」というアカウントもその1つだ。ゴミ収集業者の日常や普段の業務ではほとんど見ることのない裏側までを投稿し、時には100万回以上再生される動画もある。
『ABEMA Morning』では、その「ゴミ回収ガール」の中の人である齋藤ひなのさんを取材。齋藤さんは、神奈川県横浜市にあるゴミ収集会社「イーブライト」のSNSに出演し、PRの仕事をしている。
この日、まず案内されたのは、ラーメン屋の豚骨ガラを集め、肥料にする工場だ。ラーメンのスープ作りのために大量に使う豚骨。本来なら廃棄されてしまうものだが、この工場で肥料としてリサイクルし農家へ販売。その肥料で育てた農作物をまたラーメン店が使うといった循環が生まれ、廃棄物抑制効果は年間1万トンになるという。硬そうな豚骨も、全自動で粉末状に。齋藤さんたちもその動画撮影に移り、今回の動画の見どころについて教えてくれた。
「豚骨ガラは結構インパクトがあるので、めったに見られないじゃないですか。あんなガラを肥料にするというのは、いまどきのSDGsならではなので、そこは基本的にメインで映しています。こういう裏の機械とか仕組みとか見ることがないので、それをみなさんに見ていただけたらなという思いでやっています」(齋藤ひなのさん、以下同)
1つの動画は約10秒。短い分、わかりやすさが大切になるのだという。
続いての撮影ポイントは、ゴミ回収をする際に拠点として欠かせないパッカー車(ゴミ収集車)や洗車機が導入されている大型駐車場だ。ここから車に乗り、ゴミ回収に向かうそうだ。
主にPRを担当する斎藤さんだが、撮影も兼ねて、実際にゴミ回収をすることもあるのだという。その様子を見せてもらうと、工場での動画撮影の時とはまた少し違った表情で仕事をする齋藤さんの一面も垣間見えた。
PRの仕事をはじめてから約2年。「ゴミ回収」という仕事に関わった当初はとにかく未知の世界だったそうだ。
「単純にざっくりとしたイメージなんですけど、体力仕事で夜で、めっちゃ臭くて大変みたいな。今は割といいイメージのほうが上回っています。例えば、ゴミ回収してる時に子どもたちも声をかけてくれたり、お年寄りの方も声をかけてくれたり、そういうのが励みになっています」
二足の草鞋であるもう1つの活動本記事は自動文字起こしツールや生成AIを利用していますが、編集部の確認を経て公開しています。