【2025 SheBelieves Cup】日本女子代表 4-0 オーストラリア女子代表(日本時間2月21日/シェル・エナジー・スタジアム)
サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)のMF長谷川唯が、30メートル級のロングスルーパスを通してチャンスを演出。完璧すぎるパスに、ファンが酔いしれている。
なでしこジャパンの司令塔がセンスを発揮したのは、「2025 SheBelieves Cup」(アメリカ開催の4か国対抗戦)の第1戦でオーストラリア女子代表と対戦した61分のことだ。右サイドでパスを回す中、ニルス・ニールセン新監督の初陣でキャプテンマークを巻いた背番号14が一振りでチャンスを生み出す。
長谷川は右サイドのタッチライン沿いでボールを持つと、顔を上げて前方の状況を確認。相手ディフェンスラインが凸凹していること、FW植木理子が手を挙げながら左サイドから斜めに走り出すことを認知し、右足をシャープに振った。
背番号14が蹴ったボールはきれいなバックスピンが掛かり、真っ直ぐに飛んでいく。オーストラリア女子代表のDFアラナ・ケネディが自身の頭上を越えるボールを見送る中、中央に切れ込みながら背後に抜け出した植木のもとへピタリと通った。
ペナルティーアーク付近で絶妙なロングスルーパスを受けた植木は、DFエリー・カーペンターをかわして右足を一閃。強烈なシュートはGKマッケンジー・アーノルドに阻まれたが、日テレ東京ヴェルディベレーザの先輩後輩コンビで勢いよくゴールに向かっていたシーンだった。
ABEMAで実況を務めた辻歩氏が「長谷川から植木に良い形でボールが通りました。素晴らしいパスでしたね」とコメントすると、解説の岩渕真奈氏は「それぞれの立っている位置がいいですよね。サイドバックの髙橋選手が最前線にいて、宮澤が中央の下がり目にいたのでセンターバックが食いつく。だからこそ、植木選手に走るスペースが生まれました。選手間の距離感が素晴らしいですよね」と、長谷川から植木にロングスルーパスが通ったメカニズムを説明した。
一発のキックでチャンスをつくった長谷川のパスには、サッカーファンたちも注目。「パスえっぐ」「すげえパス」「長谷川やばい」「長谷川すげえな」「さすがのパスやな」「ゆい半端ない」「今日は魅せるねえ絶妙フィード」「長谷川→植木のパスすげぇなおい」などとSNSで反応していた。
この日の長谷川は世界沸騰のゴラッソとなった3点目、美しいデザインされたコーナーキックから生まれた4点目にも関与するなど、なでしこジャパンの4-0大勝に大きく貢献。「2025 SheBelieves Cup」は残り2試合で、なでしこジャパンは日本時間2月24日にコロンビア女子代表、同2月27日にアメリカ女子代表と対戦する。
(ABEMA/2025 SheBelieves Cup)

