【ベルギーリーグ】メヘレン 1-1 シント=トロイデン(日本時間2月22日/アクテル・ド・カゼルヌ)
これまで、数々のピンチを守り抜いてきたシント=トロイデンGK小久保玲央ブライアンも、なす術なしだった。まさかの失点に、憮然とした表情をしていた。
小久保に無慈悲なゴールが決まってしまったのは、シント=トロイデンが第27節でメヘレンとアウェイで対戦した26分のことだった。
相手の素早い連係攻撃によってDF小川諒也がいる左サイドから深い位置まで侵入されてしまうと、FWニコラ・ストームに低くて素早いクロスを入れられてしまう。カバーに戻っていたMF伊藤涼太郎がスライディングでカットしにいったが、ボールは、ニアサイドへ走り込んでいた相手FWベニト・ラマンの元へ飛んでいく。
ニアでシュートを打たれることを予測していた小久保は持ち前の反射神経を生かし、身体を大きく広げてシュートを弾けるように応対。しかし、高速クロスはベニト・ラマンをすり抜け、ファーサイドへ。シュートを打たれることなくピンチを切り抜けたかと思われた矢先、守備に戻っていたDFウォルク・ヤンセンスの足にボールは当たり、無情にもそのままゴールへと吸い込まれてしまった。
実況の原大悟氏は一連の攻撃を「サイドを割られてしまいましたシント=トロイデン。内側でストームが作って、ハイレマンス(とメヘレン側の右サイドを攻略)。ここに誰もついていけませんでした」と伝えるほどの速攻。最後の砦として唯一反応していた“国防”こと小久保玲央ブライアンも、自身をすり抜けた後の予期せぬ軌道になにも手は打てなかった。
先制点を与えてしまったシント=トロイデンは、90+1分に小川のアシストで1-1の同スコアに。試合はそのまま終了し、ベルギー・プロ・リーグでの残留争い中のアウェイチームが辛くも最低限の勝ち点1を獲得した。
(ABEMA de DAZN/ベルギーリーグ)
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