【ベルギーリーグ】メヘレン 1-1 シント=トロイデン(日本時間2月22日/アクテル・ド・カゼルヌ)
日本代表にも選ばれた27歳MFが、悪質なファウルに思わず顔を覆った。シント=トロイデンに所属する伊藤涼太郎が先発した試合の立ち上がりに悪質なファウルを受けてしまった。
問題のシーンは、ベルギーリーグ第27節、シント=トロイデンがアウェイに乗り込んだメヘレン戦、開始早々5分のことだ。守護神・小久保玲央ブライアンが前方に蹴り出したボールが奪い合いとなったセカンドボールを巡るシーンで、伊藤がファウルを受けた。
両者の競り合いからルーズになったボールに対して、メヘレンのMFロブ・スクーフスが足を上げて触ると、ボールはセンターサークル付近に上がる。これに反応したのが伊藤だ。日本人MFは、ゴールに背を向けた体勢となり、近づいてきたMFフレドリック・ハンマーに体をぶつけるようにしてマイボールにしようと試みていた。その瞬間、ピッチには主審の笛が鳴り響き、実況・原大悟氏「伊藤が身体を当てる。(相手の)手が入りました」と伝える。直後にリプレイが流れると詳細が明らかになった。
伊藤が落下してくるボールをキープしようとした際、ハンマーが伊藤との位置を入れ替わろうとして腕を使い、左手で伊藤の首を掴んで引っ張っていたのだ。伊藤も思わず右手で顔を押さえて痛がっていたものの、ケガもなくプレーを再開した。
ゲームの立ち上がり、ダブルボランチの一角として先発した伊藤にとっては、中盤の主導権争いで優位に立とうとしたプレーでその出鼻をくじかれる格好となってしまった。
なお、試合はその後、26分にオウンゴールで先制を許したシント=トロイデンが、後半アディショナルタイムに小川諒也のアシストから同点に追いつくことに成功。かろうじて勝ち点1を手にした。ただし、伊藤は高いパフォーマンスを示すことができずハーフタイムで交代に。ベルギーメディア『Het Belang van Limburg(HBvL)』では、低評価の「4点」がつけられ、「中盤で創造的な推進力を提供できなかった」と厳しい評価となった。
(ABEMA de DAZN/ベルギーリーグ)
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