序盤は互角の動きで京之介も善戦。一方、ネリも徐々に接近戦を仕掛け、持ち前の連打でプレッシャーをかけ始める。

 4ラウンド以降の中盤はネリが徐々にペースを握り、距離を詰めて京之介をロープ際に追い込む場面が増加。すると6ラウンド、ネリの猛攻が本格化。さらに追撃のネリのバッティングに解説の亀田和毅が思わず「あの頭汚いわ、下からガンガン来るもん…頭ゴッツイわ」と漏らすが、これで京之介は両目をカットする状態になりファンからも「やりたい放題だな」「顔がボコボコ」「腹が立ってきた」と怒りのコメントが相次いだ。

 反則も完全に見逃される状況にメキシコをよく知る和毅は「メキシコでやってるから、こんなのは減点も取られないし…」と理不尽な状況に本音も。

 7ラウンド、京之介は疲労と出血の影響で守勢に回り、ネリの連打を浴びてスリップ気味に倒れるが、1ラウンドとは違い今度はダウン判定。立ち上がった直後、ネリの強烈なフックを受けて明確なダウンを喫し、膝から崩れ、ここでレフェリーが試合をストップ。ラウンド終了間際にネリがTKO勝利を収めた。

 亀田にとって完全アウェイの環境での戦いは想像以上に厳しく、1ラウンドのダウンシーンでのスリップ判定や度重なるバッティングへのレフェリーの対応など、地元贔屓の要素が感じられる場面もあった。しかし、最後は元世界王者らしくネリがきっちりKOで仕留め、力を見せつける結末。とはいえ、京之介の戦前の予想を覆す善戦ぶりに「よく頑張った」「最後は手数が出なかったな…」など労いの言葉も寄せられた。

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【映像】「顔がボコボコ」ネリの問題シーン
【映像】「顔がボコボコ」ネリの問題シーン
「ダウンやろ」「ヒザついただろ」亀田京之介、怒りの抗議にファン同情
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