武尊率いる”team VASILEUS”所属の島田は伝統派空手のバックボーンを持つ。一方、岩永も空手出身、キックボクシングの技術を磨きつつサイドキックなど独特の蹴り技を得意としている。共に打撃を得意としてRISEでは負け無しの両者が、リング上で激しくぶつかり合う展開となった。
試合開始早々、岩永が独特の横蹴りで攻勢に出るが、島田は素早い踏み込みと豊富な運動量で応戦する。長いリーチから繰り出す岩永のサイドキックに手を焼く場面も、素早いワンツーやサイドに回り込みながら対策。次々と鋭いパンチをヒットさせ、徐々にペースを握る。
2ラウンド、岩永がヒザ蹴りやミドルキックで反撃を試みるも、島田の前進が止まらない。やや強引に蹴りで前へ出る岩永も積極性を失っていないが、島田がストレートで飛び込んできた岩永のテンプルを捉える。さらに振りかぶってもう一発叩き込んで最初のダウンを奪う。岩永はすぐに立ち上がって“効いていない”とポーカーフェイスでファイティングポーズ。試合復帰後はさらに蹴りへの意識を強めるが飛び込み際を島田に狙われ被弾が増え、鼻から出血も見られる。
3ラウンドはゴングとともに壮絶な打ち合い。岩永の蹴りに島田がパンチの連打で対抗。さらに岩永の鼻からの出血が増えると「血だらけだ」「鼻血つらそう」と悲鳴。さらにアグレッシブに蹴りに出ると島田がパンチを合わせて追加のダウンを奪取。その後も岩永が島田の鋭いカウンターを顔に被弾し続ける姿に「顔ボコボコ」「根性あるな」や「もう止めた方がいい」「もうタオルでもいい」など応援と心配の声が交錯した。
フルラウンドの末、判定は2ダウンを奪った島田が3-0(29-27、30-26、30-25)で勝利。豊富な運動量を誇る島田はRISE3連勝で無敗を更新。ABEMAの解説の一馬は「空手道のいいところが詰まった選手」と称賛。今後の対戦相手に(同階級の王者)宮﨑小雪や同じ空手ベースの平岡琴ら上位ランカーの名を挙げて期待を寄せていた。
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