18歳と19歳、10代ランカー同士の対戦。登島は女子高生ファイター兼シンガーソングライターの肩書をもつ異色の選手。空手出身で、Melty輝やワン・チンロンなどRISE女子の常連選手を倒してきた。一方、複数の団体に参戦してきた夢空はRISE3戦で負けなし。勝てば集団の中から抜け出してミニフライ級のタイトル挑戦が見えてくる。

 試合は両者の異なるスタイルがぶつかり合う展開となった。夢空は懐に入りパンチを狙う積極的な攻め。対する登島は距離を保ちながらローやヒザ蹴り、ミドルキックで応戦する。

 序盤から夢空がサウスポーのパンチで攻め、登島がヒザ蹴りやミドルキックで攻め立てる展開。1、2ラウンドを通じて登島が距離を保って優位に進めると2ラウンド後半、登島のボディ、ヒザ蹴りとミドルキックが的確にヒットし、夢空は徐々にダメージが蓄積されていく。

 3ラウンド、登島がペースアップ。左手で相手のグローブを触りながら、右手を伸ばして夢空の視界を遮ると、連動する形で右のハイキックを一閃。これがアゴを撃ち抜いて豪快なダウンを奪う。ABEMAの解説、一馬は「すげえ、いいハイキックでしたね」とひと言。ファンも「良いハイだ」「まさかダウンが観れるとは」「(軽量級の)女子のダウンは珍しい」と右ハイ一閃に興奮気味だ。

 死角から飛んできたハイについて一馬は「夢空選手は何をもらったかわかってないと思います」と解説。ワンダウンであとがない夢空はダメージを感じさせずにアグレッシブに前にでるが、終わり際には鋭いバックブローなど登島が終始優位を保ったまま試合終了。判定は3-0で登島の勝利となった。

 試合後のスローリプレイの振り返りでは、登島が相手の顔面を右手で抑え込み視野を奪ってから、”技あり”右ハイを振り抜く場面。被弾し脳が揺れる事態に呆然とした夢空の表情に実況も「見えないとこからハイキック」とコメント。見事な右ハイでのダウンに「綺麗だな」「見えてないな」「完璧なハイ」と反響続々。RISEの次世代を担う若手選手の可能性を示す熱戦となった。

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【映像】JKファイターの見えない右ハイキック
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