仲間のジェイド・カーギルを負傷休場に追い込んだとされるリヴ&ラケルに、怒り心頭の王者チームが試合序盤を支配。ビアンカのスピードとパワー、ナオミのアクロバティックな動きが光り挑戦者チームを圧倒する場面が続いた。
しかし、中盤以降、リヴとラケルのダブルチームによるトップロープからのコードブレイカーを皮切りに挑戦者チームが反撃を開始。それでもビアンカがリヴを担ぎ上げてフィニッシャー「KOD」に持ち込もうとしたとき、前代未聞の事態が発生する。
リヴのパートナーであるドミニク(男)が救出のためにエプロンに駆け上がって前代未聞の介入を発動。リングインとはならなかったがレフェリーは「出てけ!」と蛮行に激怒。しかしドミニクは意に介さず会場の大ブーイングの中、レフェリーの注意をひきつける。
すると、レフェリーがドミニクに気を取られている隙に、ラケルがナオミに「テハーナ・ボム」。そしてリヴが”やられたらほぼ負け確”のフィニッシャー「オブリビオン」を炸裂させた。これはビアンカの素早いカットでキックアウト。
介入失敗でリングサイドでオロオロと落ち着きのないドミニクだが、”ただそこにいる”ハズがない。ビアンカの正調式「KOD」さらにはコンビによる合体式「KOD」と連発でフィニッシュ技に持ち込むとリング下からこっそりドミニクが手を伸ばしリヴの足をロープにかけアシスト。
さらにはナオミとリヴの攻防中に再びエプロンにのぼりレフェリーの目を引き付けている間にラケルが足元をすくいナオミの顔面をリングポストに叩きつけると、リヴがそのまま抑え込んでカウントスリーを奪った。
最後は技でも何でもなく「鉄柱攻撃」でフィニッシュというモヤモヤする展開。しかも男子レスラーの再三のアシストという異例の形でのタイトル移動にファンも「まじか…」「そんな決着あり?」「ドム仕事しすぎや」「なんだよ〜マジで」と大ブーイング。介入がなければ拮抗した好勝負だったこともあり「こんないい試合の最後がそれ?」と不満の声も聞かれた。
ドミニクの乱入がなければビアンカとナオミが防衛していた可能性も高く、このシーンは試合の勝敗を分けた決定的瞬間として物議を醸し、WWE公式記録でも「男子レスラーの介入が試合結果に直接影響を与えた稀なケース」として記録された。(ABEMA/WWE『RAW』)
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