【2025 SheBelieves Cup】アメリカ女子代表 1-2 日本女子代表(日本時間2月27日/スナップドラゴン・スタジアム)
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)のMF長谷川唯が、鋭い直接FKで決勝点をもたらした。圧巻のキック精度と美しいフォームにファンが歓喜している。
なでしこジャパンは日本時間2月27日、「2025 SheBelieves Cup」(アメリカ開催の4か国対抗戦)の第3戦でアメリカ女子代表と対戦。MF籾木結花とDF古賀塔子のゴールで2ー1の勝利を収め、パリ五輪チャンピオンで世界ランキング1位のアメリカ女子代表を下して大会初優勝を飾った。
日本の2ゴールを演出したのは、いずれも長谷川のキック。2分に美しい左足のキラーパスでアシストを記録したなでしこジャパンの司令塔は、1-1で迎えた49分に今度は右足で違いを作り出した。
MF藤野あおばのドリブル突破から獲得したペナルティー手前からのFK。構えたのは右利きの長谷川と左利きの籾木で、ゴールマウスを見ながらゆっくりと後ろに下がり助走距離を確保した。
長谷川は一息を吐いて呼吸を整えて助走スタート。リラックスしながら3歩を踏み込むと、右足をシャープに振り抜いた。右足のインフロントで捉えたボールは鋭い斜めの回転が掛かり、アメリカの高い壁を越えてゴールマウスの左上隅を捉えた。美しい放物線を描いたキックはぎりぎりのところでGKジェーン・キャンベルに弾かれるも、そのこぼれ球を古賀が押し込んで決勝ゴールが生まれた。
長谷川はキック直後、会心の一撃を止められて身体を回転させて悔しさを露わにしていた。しかし、古賀がゴールネットを揺らした後に驚きながら籾木と一緒に喜んでいた。
この実質アシストには、ABEMAやSNS上のファンも大興奮。「美しいキック」「やっぱ唯ちゃん」「キーパー止めるのが精いっぱいだったな」「ちゃんと枠いってるのはさすが」「あの身体のどこにあんなパワーあるんだ」「唯様が上手いんだよやっぱり」「FKの精度も凄いな」「枠内にいってた長谷川さんのFKが凄い!!」などと喜々としていた。
また、フォームを見て1990年代から2000年代にかけて名プレースキッカーとして鳴らしたデイビッド・ベッカム(元イングランド代表MF)を思い起こしたファンも多く、「何度見ても惚れ惚れする長谷川唯選手のフリーキック(ベッカムスタイルの蹴り方)」「長谷川唯選手のFKはベッカムそっくり、両手の角度もそっくり。谷川萌々子選手と共に女性ベッカムですわ」「ベッカムに似てるなと感じる」などのコメントも出ていた。
ニルス・ニールセン新監督の下、過去の対戦で1勝8分31敗と大きく負け越していた女王アメリカを実に13年ぶりに下して大会初優勝を果たしたなでしこジャパン。この快挙を成し遂げるうえで、長谷川の正確な両足キックが大きな貢献を果たしたのは間違いない。
(ABEMA/2025 SheBelieves Cup)