■「吃音症は今日この場で初めて告白しました」
森本浩太(三井ホーム株式会社 人事部 人材開発グループ):長期インターンシップで、学生に対して社会人の魅力を伝えていると。具体的にどんなことが社会人の魅力だと三宅さんが思っているか、教えてもらっていいですか?
三宅:イベントをする前に1年間、社会人の方に取材させていただいて。企業説明会などでなく、フラットな社会人とお話しすることによって、「こんな思いを持って働いているんだ」といったことが伝わりきれていない現状を感じました。それを伝えたいという思いで、企業と学生の交流イベントを新しく始めさせていただきました。
河崎真也(株式会社JTB 人事チーム グループリーダー(求人担当)):吃音を克服され、どのようなことをされていたのかというところに非常に興味を持ちました。チームに置き換えた時、どのように三宅さんがストロングポイントを発揮していくのかをお聞かせいただきたいです。
三宅:私のもう一つの理想として、苦手なことに向き合う人の一番のマネジメントレイヤーになりたいと考えています。僕が吃音という障害を乗り越えた、苦手に向き合ったという人生。皆さんも絶対、苦手に向き合って社会人生活を送られていると思うので、そういう方たちに寄り添いながら、一緒に目標に向かって完走できるような、社内の活気づくりにも貢献できればと思っています。
坂之下英樹(九州旅客鉄道株式会社 人事部人事課 課長代理):JR九州では、若手のチャレンジ機会が多かったり、新規事業の提案制度があったりと、若い社員のエネルギーを欲している会社なんですけれども。どういったエネルギーになりたいか、考えがあったら教えてください。
三宅:感謝された経験もあるからこそ、還元したいという思いが強くて。僕がエネルギーを持っているからこそ、巻き込んで、エネルギーをつないでいくじゃないですけど、反映させていくような人材になれたら理想だなと思っています。
古舘伊知郎(ファシリテーター):具体的にどういう声かけが必要で、やるべきだと思いますか?
三宅:まず僕が自己開示することが大事だと思ってます。吃音症というのを、今日この場で初めて言わせていただいて。自己開示することによって、同じ社員の方も寄り添ってくれて、開示してくれるかなと。
大出裕佳(株式会社ワコール人事総務本部 人財・組織開発担当 課長):自己開示は大切だと思うんですけれども。今までこれをお伝えされていなかった背景はあるんですか?
三宅:吃音症と言ってしまうとやはりハードルが下がって、営業でアポが取れなくても「仕方ないよね」っていう文化は、絶対嫌だなと思って。今日この場に立って言うことによって、「そうだったんだ」「すごかったね」って言ってもらいたかったです。
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