【明治安田J1リーグ】鹿島アントラーズ 2-0 FC東京(3月1日/県立カシマサッカースタジアム)
21年ぶりにJリーグ記録が更新された。15歳7カ月22日でJ1最年少デビューとなったFC東京のMF北原槙が見せた“中学生”らしからぬテクニカルなプレーに、ファンが歓喜している。
FC東京は3月11日の明治安田J1リーグ第4節で県立鹿島サッカースタジアムに乗り込み、鹿島アントラーズと対戦。結果は0ー2での敗戦となったが、この試合では83分から中学3年生の北原がピッチに立ち、15歳7カ月22日でJ1最年少デビュー記録を更新した。
FC東京が1点を追いかける中で迎えた88分、その15歳が類まれなる才能を発揮する。
北原はアンカーポジションに立つと、左サイドのFW野澤零温から横パスを受ける。背番号53はボールの移動中に首を振って周囲の状況を確認。ファーストタッチの直前に左方向へのボディフェイントを入れてから、右足の足首のスナップを使いながらアウトサイドで右方向にターンした。
15歳のMFは、斜め左側から寄せてくる鹿島のFW徳田誉と左斜め前から走ってくるFW師岡柊生を同時に置き去りにし、前に持ち出すことに成功。そして、FW山下敬大へ鋭いスルーパスを繰り出した。このパスは惜しくも相手にカットされたが、的確な状況判断と高い技術、デビュー戦でも臆せずにプレーする積極性を遺憾なく発揮してみせたのだ。
解説の永井雄一郎氏は北原のターンの瞬間に思わず「うまい」と感嘆の声を漏らしていた。ポテンシャルを感じさせるプレーに、ファンがABEMAのコメント欄やSNSで反応。「中学3年生が上手すぎ」「北原くん今のたったワンプレーで、うまいと思わせるプレーだったな」「北原のボディフェイントで声出た」「北原くん、ワンタッチでセンスを見せる」「北原君、センス感じるよ」「北原のターンいいなぁ」「北原くん今のターン&パスよかったな」「視野もいい感じ」と、興奮気味に才能の片鱗を感じている。
ワンプレーでファンを魅了した北原は、東京都出身の現役中学3年生だ。2月26日に行われた第3節の名古屋グランパス戦で初めてベンチ入りしていたが、出場はなし。2試合連続のベンチ入りとなった今節では途中出場してJリーグデビューを達成した。
これまでのJ1最年少出場は、2004年3月に元日本代表の森本貴幸氏が東京ヴェルディで記録した15歳10カ月6日だった。FC東京に絞ると、久保建英が記録した16歳5カ月22日。15歳7カ月22日でJ1の舞台に立った北原の今後に目が離せない。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





