リアはNXTのライバル時代も含め過去一度もイヨ相手に勝てずに苦手としている。試合は両者の実力が拮抗した展開。リアの圧倒的なパワーと、イヨのスピードとテクニックがぶつかり合い、序盤から激しい攻防が繰り広げられた。
リアのパワーで振り切る戦術に、イヨは切り返しなどスピーディーな攻撃で対抗する。試合中盤にはリアのフィニッシャー「リップタイド」の勢いを殺してイヨが変形のDDTで逆転するなど、相手にペースを握らせない。さらにイヨは”ダメージCTRL”の仲間の技「カイオキック(ダコタ・カイ)」「インセイン・エルボー(カイリ・セイン)」「アスカ・ロック(アスカ)」と、欠場中のメンバーも含むダメコン・メンバーの技を連続で繰り出すなど見せ場を作った。
これまで圧倒的な強さで「RAW」を席巻してきたリアだが、この試合では女王らしからぬ場面も。リング下で試合を観戦していた4月の「レッスルマニア」での次期挑戦者、ビアンカ・ベレアが「立って!」とイヨを応援すると「私と勝負したくないのか!」と突然激昂。
これで心を乱されたリアだが誇示するようにロープ上から「雪崩式リップタイド」で試合を終わらせようとするとイヨが「ハリケーン・ラナ」で切り返しフィニッシャー「ムーンサルトプレス」と畳み掛けて逆転勝利。
イヨがカウントスリーを奪った瞬間は会場が一瞬ざわざわとしてから大歓声に。会場では”口あんぐり”の顔、驚きから頭を抱えるファン、イヨの勝利にスタンディング・オベーションで称える姿などリアクションは様々。イヨは昨年まで保持していたSMACKDOWNの女子王座に続きRAWの女子の頂点に立ったイヨはNXTやタッグタイトルを含む7人目のWWEグランドスラム保持の大記録を達成。一度は失いかけていた「レッスルマニア41」への出場権を手にした。(ABEMA/WWE『RAW』)
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