あの左手にも意味 石破総理とゼレンスキー大統領から見えた、“トランプのトリセツ”とは 2025/03/06 07:02 拡大する アメリカの大学院で、公共政策や国際関係のクラスを履修すれば、必ず年に何枚ものポリシーペーパー(Policy Paper)を課される。国内外の諸課題について、適切な対処法を考え、大統領に政策提言するものだ。例えば「日本と首脳会談が行われるが、どう臨むべきか大統領に提言しなさい」といった内容だ。お題が外国首脳との会談であれば、学生はまず、会談の「目的」を設定する。目的とは、自国のリーダーが、会談を通じて獲得すべき成果のことだ。次に、目的を達成するために必要な「手段」を記し、なぜその方策が有効かを論ずる。学生たちは研鑽を重ね、国務省や国防省など、国家の枢要なポジションへと巣立っていく。もう授業ではない、本番が待っている。当コラムでは、ゼレンスキー大統領と石破総理大臣が、トランプ大統領との首脳会談という究極の本番を前に、どんな「目的」を設定し、その達成に向けた「手段」をどう描いたか。そして、実際に首脳会談の場でどう動いたのかを検証したい。そのうえで、各国が頭を抱える“トランプ対策”について、具体的にどうあるべきか分析したい。 続きを読む 関連記事