スコア9-11で2点を追うAstemoは、相手のサーブを野中瑠衣がきっちり拾うと、中央でセッター・倉田朱里が低いトスを上げ、走り込んだミドルブロッカー、ブリオンヌ・バトラーがテンポ良く右腕を振り抜いた。195cmの高打点から打ち下ろされる強烈なスパイクは、インパクトとほぼ同時に相手コートに突き刺さり、レシーブを試みた石川かほくのキャプテン・細沼綾は一歩も動けず、バウンドするボールを避けることしかできなかった。
チームは最終的に、セットカウント1-3で敗れたものの、リーグ屈指のアタッカーはコートに君臨し続けた。圧倒的なプレーでチームを牽引するバトラーは、この試合も8本のアタックを決めて今季の通算得点を635打数・323得点とすると、決定率はリーグでただ一人、50%を超える50.9%に到達。さらに、この試合で4本のブロックを成功させ、ブロック得点数が最速で100点を超えるなども驚異的な数字を残し続けている。
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