そこで監視下でもデスノートに名前を書き続けるために、月が考案したのは、まさかのポテトチップスを使ったカモフラージュだった。月は夕飯をとったあと、受験勉強の夜食にともっともらしい理由をつけて、ポテチを手に自室へ戻る。
月は、Lが“キラが死の時間を操れる”という情報を知っていることを逆手に取り、受験勉強中という外部から何の情報も得られない状況下で、報道されたばかりの犯罪者が死ねば自分への疑いは晴れると考えていた。
そこで月が準備した仕掛けが、ポテトチップスの袋の中にポータブルテレビとデスノートの紙片を仕込むというもの。右手で方程式を解きながら、左手で犯罪者の名前を書き、その後ポテチを食べる。それも、いかにも自然に……。
監視カメラからは、ただポテチを食べながら受験勉強しているようにしか見えない。そして、ニュース報道を見ていない限り知るはずのない犯罪者がキラの手で死亡したことで、Lも「夜神家は面白いほどすんなりシロだわ」と目を見開いていた。
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社・VAP・マッドハウス・NTV・D.N.ドリームパートナーズ
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