■男女比のバランスが悪い時の謝り方とは?
大口一仁(株式会社みずほフィナンシャルグループ 人材戦略推進部 採用チーム 次長):私も昔の独身時代、婚活イベントに出たことがあります。参加される方のニーズは、具体的な果実を得ようと皆さん思っているものの、そこを露骨に触れられるとちょっと恥ずかしい・かっこ悪いっていう、難しい差配が必要だと思うんです。その中で、諫山さんが5位まで上り詰めたのは、何に気をつけ、どこに心を配っていましたか?
諫山:参加されたお客様が話しやすい雰囲気づくりを第一に考えておりました。そのために、20代30代であったらディズニーのようなエンターテインメント感のある声を意識しておりました。
友井茉里奈(九州旅客鉄道株式会社 人事部人事課(採用)):イレギュラーな対応が求められたと思うんですけれども、具体的な事例があれば教えてください。
諫山:いくつかあるのですが、一番多いのが人数差です。福岡の人口上、女性のほうがどうしても多くご参加いただいております。男性が少なかった時、女性からするとお話しをする機会が減ってしまいます。まず謝罪をし、そこからどういった対応をするか。地道なことが顧客満足度向上につながったと考えております。
古舘伊知郎(ファシリテーター):どういうふうに詫びるんですか?
諫山:素直に伝えるのではなく、当日、「体調不良でキャンセルされました」など、参加された女性に納得いってもらえるような理由を考えております。
広沢達明(不二製油株式会社 取締役 営業部門長兼東京支社長):MCをやっていての大きな失敗と、それをどうカバーしたのかを教えていただけますか。
諫山:まずは司会を進行することだけに目を向けてしまっておりました。後にパーティーが控えていたため、時間の遅れがなかなか許されない状況で、どれだけ円滑に進めるかを意識しておりました。しかし、顧客満足度がどうしても上がらず、やはり一番大切なのは来場されたお客様だと気付いた時から、自分の行動指針を変えました。
白坂ゆき(株式会社CaSy 取締役 CHRO 兼 キャストエンゲージメントプロジェクトマネジャー):顧客満足度5位はすごいことですか?
諫山:自分はまだ満足しておりません。残り1年間の間に全国1位、顧客満足度90%を目標にやりたいと考えております。
松島征吾(Zenken株式会社 取締役 人材戦略統括本部長):Zenkenは街コンを日本で一番早く事業化した過去もありまして。街コンや婚活になぜ諫山くんが手を出したのか。人前で話すのが苦手だからだと、他にも選択肢がいくつもあると思う。
そしてもう一つ、なぜ就活は営業に全振りしているのか。そこも教えてください。
諫山:なぜ婚活パーティーの司会に手を出したかというと、言葉を上手になろうと思った時、そういったアルバイトや長期インターンはないかなと探して初めて出会ったのが、この業務委託の婚活パーティーの司会でした。
なぜ営業職に全振りしているのかは、人が大好きというところがございます。その特性を最大限生かしたいというところ。2つ目に、他のインターンシップでWebライターをしておりました。そこでは、電子で物を売ることをしていたのですが、今度は自分を介して商品を売りたいと考えて、その2つを合わせて営業職に全振りしたいと思っております。
■“営業職振り”も企業に響かず?「少し細い」