その一方、柴崎はタックルを受けた直後に吹き飛ばされるようにしてピッチにうずくまっており、それを目の前で見ていた鹿島の鬼木達監督はジェスチャーでファウルであることを訴えた。
サヴィオはまったく納得できない様子。両手を広げながら主審に詰め寄り、正当なタックルであったことをアピールする。同僚のFWチアゴ・サンタナも副審に抗議し、浦和ベンチからスタッフが駆けつけて仲裁。柴崎は顔と足を押さえて倒れ込んだままで、鹿島は鬼木監督に加えて曽ケ端準コーチもベンチから飛び出して、サヴィオのプレーが危険なものだったと主張した。双方が引かないことで、ベンチ前は一触即発にエキサイト。その雰囲気がスタジアム全体に波及し、スタンドが騒然とした。
解説の福田正博氏は、「最後のサヴィオのタックルが柴崎の足に入ったんですかね?」と問うと同時に、中継にはリプレイが映し出された。サヴィオの左足はボールにいっていたが、直後に右足が柴崎に少なからず接触。「激しくボールを奪い合う攻防は見応えがありましたけど、ああー、(接触は)ボールを出した後ですね。少し遅れたということでファウルになりましたね」とコメント。そして、「そこまでエキサイトするようなシーンではなかったと思いますけどね」となだめた。
キックオフから20分も経たないうちにヒートアップしたシーンには、サッカーファンもSNSで反応。「これは柴崎がレフェリーを欺いた」「フロッピングじゃん」「柴崎さんはやはり鹿島の選手なんだなと実感した瞬間」「サヴィオ熱いねぇ」「ボールにはいってるが、挟んでる感じではあるからしゃーない」「今のタックルは危ない」「サヴィオ落ち着け」「サヴィオにカード出せよ」「ファウルちゃうやろ」「いやサヴィオの気持ちもわかるんだけど最後の両足タックルは赤出るからやめてくれ…」「何もしてなくない?」など様々な意見が出ていた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)