しかし、そんな詭弁が通じるわけもなく、これまで共にキラを追い続けていた仲間の相沢周市(CV:藤原啓治)からも「月くん、もう遅い」と咎められる。逃れられないと悟った月は、ついに正気を失ったように開き直る。目を赤く光らせ、まるで死神のような表情で少しキザなポーズを決めながら「そうだ……僕がキラだ」と認めると、高らかに「新世界の神だ」と宣言。そして芝居がかった動きで「これは僕に与えられた使命!僕がやるしかない。ほかの者にできたか!?」と両手を広げポーズを決めた。
このセリフは、デスノート屈指の名言として語り継がれている。また、このときの月の一連の動きは、“新世界の神ポーズ”としてネット上で広まり、いまだに話題となることも多い。ネタだけ見たことがあるという人は、ぜひともその出典である本シーンを確認してほしいところだ。
アニメ「DEATH NOTE -デスノート-」は「週刊少年ジャンプ」(集英社)で2003年12月から2006年5月まで連載された大場つぐみ、小畑健作画の同名漫画が原作。コミックスの累計発行部数は2100万部を超える。「そのノートに名前を書かれた者は死ぬ」という恐ろしいルールが記された、死神が落としたノートを偶然拾った主人公・夜神月は、世の中に溢れる犯罪者たちに次々と死の制裁を下していくうち、いつしか“キラ”と呼ばれるようになる。正義の裁きを執行して“新世界の神”にならんとする月=キラと、大量殺戮者としてキラの正体を追う天才探偵Lとの間で繰り広げられる頭脳戦、心理戦が描かれる。国内のみならず海外でも実写映画化やドラマ化されている。
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