そんな佐々木八段が対戦したのが、小学生時代から対戦経験があり、同じ石田和雄九段(77)門下の高見七段。高見七段は叡王で1期、タイトル経験がある。普段から交流はあり、お互いの手の内をよく知る、意識する相手だ。
対局前の作戦会議で、監督・羽生善治九段(54)から高見七段の印象を聞かれた佐々木八段は「読み筋が結構噛み合わないところもある。受けに自信を持っているような指し手を選ぶことが多いので、そこに引っ張り込まれないように、攻める時は決めるくらいの気持ちでいきたいです」と、相手の術中にははまらないと宣言。羽生九段から「また叩き合いになりそうですね」と語りかけられると「いやー、時間攻めにします」と、スピーディに何度も指すような動きを見せ、周囲やファンを笑わせていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)