【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 1－0 鹿島アントラーズ（4月2日／エディオンピースウイング広島）
苛立ちを抑えきれなかった。鹿島アントラーズのFWレオ・セアラが、サンフレッチェ広島のMF川辺駿を突き飛ばしてイエローカード。不要な警告にファンが呆れている。
鹿島はJ1リーグ第8節で広島と対戦。その37分だった。センターサークル付近で、鹿島のFW鈴木優磨と広島のDF塩谷司が激しく競り合うと、塩谷のファウルで試合が中断。すると、その直後にアウェーチームの背番号9が怒りを爆発させた。
笛がなった直後に川辺は、ボールを後方に蹴る。この遅延行為に激怒したレオ・セアラが、川辺を両手で思い切り突き飛ばしたのだ。この行為にスタジアムが騒然とする中、笠原寛貴主審の強い笛が連続して鳴り響く。しかし、場は収まらない。すると、笠原主審は中継映像の右側に見切れているスペースに全力ダッシュで駆け寄っていった。
中継カメラが右を向くと、その先でレオ・セアラとDF佐々木翔がボールを巡って小競り合いを繰り広げていた。ボールを持ってその場を去ろうとするレオ・セアラは、主審に引き止められ、そこに寄ってきた広島の選手とも身体を激突させた。
レオ・セアラは主審からイエローカードを提示されると、信じられないと言わんばかりに異議を唱えた。目が血走ったままその辺りを歩いていると、広島のFWヴァレール・ジェルマンに肩を抱き寄られながらなだめられたが、それでも怒りは収まらない様子だった。
解説の森﨑浩司氏は、「塩谷選手が（鈴木を）ファウルで止めた後ですよね」とコメントしながら、ボールとは無関係のところでレオ・セアラが川辺を突き飛ばすシーンをリプレイ映像で確認。「レオ・セアラ選手もかなり熱くなりましたから」とコメントした。
一度切れた堪忍袋の緒はなかなか修復せず。レオ・セアラは川辺に強い言葉を投げかけられると、それに応じて口論を展開。さらに佐々木ともやり合い、スタジアムにはブーイングが飛び交った。森﨑氏は「選手たちは感情をうまくコントロールして戦ってもらいたいですけど」となだめた。最終的にレオ・セアラは笠原主審と話し合って何とか気持ちを落ち着かせたが、それでも納得はいっていない様子。首を小さく横に振りながら、次のプレーに備えた。
一部始終を見ていたファンはSNS上で反応。「おちつけ」「突き飛ばしちゃダメよ」「セアラそれは良くない」「そんなしょうもないことしないで欲しい」「プレーが切れたタイミングとはいえ全く関係ない所で駿を突き飛ばしてるんだから赤だろ」「謎に荒れだした」「レオセアラ退場だけはやめて」「レッドでもおかしくないぞレオセアラ」「なんてことするんだ」など、呆れとなだめのコメントが目立った。
開幕7試合で6ゴールを挙げJ1得点王争いをリードするレオ・セアラだが、この日は不発。鹿島は広島に0ー1で敗れ、開幕戦以来の黒星を喫した。
（ABEMA de DAZN／明治安田J1リーグ）
