■議論のプロ・ひろゆき氏が高校生に真剣アドバイス「自分の意見が言えたらいいよねレベルじゃダメ」
高校2年生の西川颯太郎さんは、「緊張で思っていることが言えないときもあったが、貴重な体験ができて楽しかった。プロと触れ合える機会は貴重で、これからの自分に生かしたいと思った」。高校1年生の後藤紗矢子さんは、「学校では『ガチの討論』を全然しない。極論を言って、論点をずらすなどの技術を知り、とても面白かった」と話す。
自分たちが討論する様子を見て、高校2年生の濱口克己さんは「感想文みたいだった。相手を否定することに申し訳なさを覚えてしまうのがダメだと感じた」。高校2年生の岡田大矢さんも「パックンと平石アナは、引き込むのが上手だ。同じに見えるが、深いところは違う話をしていて、途中からはダマされた感覚を受けた」と振り返る。
ひろゆき氏は「日本人は、自分の意見を“議論”とすることが多いが、感想を言い合うだけなら小学生でもできる。証拠やデータを元に説得できて、別の立場からも考えられる人間が、議論の強い人だ」と指摘する。「『自分の意見を言えたからいいよね』レベルだから、日本は議論しない社会になっている。議論する勇気を持つ人には、『さらに上を目指そうよ』と言うべきだ」。
より進んだ議論にするためには、「ただ感想を並べるのではなく、質問で相互コミュニケーションをとる。『これはおかしくない?』と言われると、新たな視点が手に入る。指摘されることで情報量が増えるが、日本人はそれを嫌いがちだ」とアドバイスする。
■「議論ができること」のメリットとは
