
6日、長崎県の対馬沖で医療搬送用ヘリコプターが海に不時着しました。搬送していた患者を含む3人が死亡しました。
■ヘリ運航会社 去年7月にも死亡事故

海上に不時着水したとみられるヘリコプターです。水中から撮られた写真から、機体が逆さまになっているのが分かります。

事故は6日午後に起きました。第7管区海上保安本部によると、不時着したとみられるのは医療用搬送ヘリで、対馬空港から福岡市内の病院に向かっていました。
午後5時すぎ、巡視船が機体を発見。男女6人が搬送されました。

その後、心肺停止状態だった患者の女性(86)とその家族(年齢不明)、ヘリに乗っていた医師(34)の3人の死亡が確認されました。

時間との戦いである救命救急で使用される医療用搬送ヘリ。福岡県内の病院が患者を搬送するために、15年前から佐賀市にある民間の会社に委託して運航していました。
ヘリが不時着したエリアは無線が通じづらい場所だったということです。

SGC佐賀航空 衛藤孝憲氏
「一応こちらの方からは無線で呼び込み等はしている。応答はない状態でした」

ヘリを運航する会社では去年7月、パイロット2人が死亡する事故も起きていました。
事故を受けて、一時運航を停止していましたが、再開からおよそ4カ月で再び起きた事故。病院の院長は次のように話します。

福岡和白病院 富永隆治院長
「これは救急医療にはかけがえのないものだと判断して再開した。今回の事故は本当に悲痛の極みであります」
「グッド!モーニング」2025年4月7日放送分より)
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