「週刊ヤングジャンプ」で連載中のマンガ『ウマ娘 シンデレラグレイ』。略称は『シングレ』で、寂れた地方にあるカサマツトレセン学園に入学したウマ娘のオグリキャップが伝説になるまでを描いたストーリーです。
様々なメディア展開をしている『ウマ娘』プロジェクトのひとつですが、『ウマ娘 シンデレラグレイ』は独立したストーリーなので、これまでの『ウマ娘』シリーズのゲームやアニメを知らなくても楽しめる作品となっています。
この記事では作者たちがインタビューで明かした内容をもとに、『ウマ娘 シンデレラグレイ』のタイトルの意味についてまとめました。
目次
- 『ウマ娘 シンデレラグレイ』のタイトルの意味は?
- オグリキャップの名前の意味・由来は?
- 『ウマ娘 シンデレラグレイ』の作品概要
- まとめ
『ウマ娘 シンデレラグレイ』のタイトルの意味は?
『ウマ娘 シンデレラグレイ』の主人公・オグリキャップは、実在する同名の競走馬をモデルにしたウマ娘です。オグリキャップは寂れた地方のカサマツで頭角を表して、中央に移籍して強力なライバルたちのいるレースに出走することになります。
漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』は作画担当、脚本担当、漫画企画構成担当など役割分担をして制作しています。『ウマ娘 シンデレラグレイ』というタイトルについては、作者たちがみんなでアイディアを出しあって決定したことが明かされています。脚本担当である杉浦理史(すぎうら まさふみ)氏と漫画企画構成担当の伊藤隼之介(いとう じゅんのすけ)氏は、WEBメディアのインタビューで『シンデレラグレイ』の意味を語りました。
脚本担当の杉浦氏は、地方から中央に乗り込んで成り上がっていくオグリキャップの姿はまさにシンデレラストーリーだと答えました。また、オグリキャップが芦毛と呼ばれる灰色に近い毛色だったこともあり、シンデレラの和名「灰かぶり姫」ともかぶるため、『シンデレラグレイ』というタイトルは妙案だったと思うと話しています。
漫画企画構成担当の伊藤氏は、ウマ娘は女性的なキャラクターとして描かれているため、シンデレラというワードは作品を表すためにタイトルに入れたいワードだったとのことです。グレイというワードに関しては、オグリキャップの毛色に加えて、史実の競走馬「オグリキャップ」の祖父である「ネイティヴダンサー」の二つ名「灰色の幻影(グレイファントム)」にもかかっていることを明かしました。
作者たちの中でも、漫画担当(作画)の久住太陽(くずみ たいよう)氏が『ウマ娘 シンデレラグレイ』というタイトルをとくに気に入っているとのことです。
オグリキャップの名前の意味・由来は?
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は、カサマツトレセン学園に入学したウマ娘・オグリキャップが主人公です。ウマ娘は実在した競走馬をモチーフにキャラクターが作られていて、オグリキャップに関しても史実で活躍した同名の競走馬がモデルとなっています。
競走馬の「オグリキャップ」は、生まれた時は「ハツラツ」という名前でした。「ハツラツ」が「オグリキャップ」という名前になったのは、調教師の鷲見昌勇(すみ まさお)さんの厩舎に入って競走馬となったタイミングです。
競馬の世界では、馬主が所有している競走馬に自分の馬だとわかるように特定の言葉を入れる「冠名(かんむりめい)」と呼ばれるものがあります。「オグリキャップ」の初代馬主・小栗孝一(おぐり こういち)さんの冠名「オグリ」と、父親の競走馬「ダンシングキャップ」から「キャップ」という言葉をとって、登録馬名が「オグリキャップ」になりました。
「オグリキャップ」の父親「ダンシングキャップ」は、1963年にアメリカで生まれた競走馬で、海外のレースに出走しています。競走馬を引退した後、1972年に種牡馬として日本に来ました。
『ウマ娘 シンデレラグレイ』の作品概要
馬のような耳や尾と超人的な脚をもった女の子・ウマ娘は、別世界に存在する名馬の名前と魂を受け継ぎ、数奇で輝かしい運命を辿る神秘的な存在だと言われています。ウマ娘たちはレースに出場して活躍することを夢見ています。
ウマ娘のオグリキャップは、ウマ娘たちが通うトレーニングセンター・カサマツトレセン学園に入学。入学早々持ち前の柔軟性を活かした独特の走りを披露したオグリキャップは、学園所属のトレーナー・北原穣(きたはら じょう)から自分のチームに加入してレースに出ないかとスカウトされました。
オグリキャップは北原の指導を受けながら様々なレースに出走していきます。やがて「怪物」と呼ばれる灰被りの少女・オグリキャップが伝説を刻むまでのストーリーです。
「週刊ヤングジャンプ」で連載中の作品(漫画:久住太陽、脚本:杉浦理史、漫画企画構成:伊藤隼之介、原作:Cygames)で、2025年4月からはテレビアニメが放送。主人公のオグリキャップの声は、『【推しの子】』の天童寺さりな役などの声優・高柳知葉(たかやなぎ ともよ)さん、北原穣役の声優は『鬼滅の刃』の宇髄天元役などの声優・小西克幸(こにし かつゆき)さんが演じます。
まとめ
ウマ娘のオグリキャップを主人公にした漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』。2025年4月からは分割2クールでTVアニメも放送されています。
タイトルに含まれる『シンデレラグレイ』は様々な意味が含まれていて、WEBメディアで作者たちが言及しています。実在した競走馬「オグリキャップ」の活躍はシンデレラストーリーだったことや、芦毛と呼ばれる灰色(グレイ)に近い毛色だったことが理由とのことです。
(C)久住太陽・杉浦理史&Pita・伊藤隼之介/集英社・ウマ娘 シンデレラグレイ製作委員会
(C) Cygames, Inc.