【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島2-1セレッソ大阪(4月6日/エディオンピースウイング広島)
サンフレッチェ広島のDF中野就斗が高速ロングスローで逆転ゴールを呼び込んだ。CKのような鋭い弾道に、ファンが興奮している。
広島は第9節でセレッソ大阪と対戦。前半の立ち上がりに先制点を許すも、その直後に試合を振り出しに戻す。2万5千人以上のサポーターの前でゴールに向かってプレーし続けると、試合終了間際にネットを揺らして逆転勝利を収めた。その歓喜を生み出したのが、背番号15の剛腕だったのだ。
1ー1で迎えた86分、広島が相手陣内の右サイドでスローインを獲得。中野はボールを手に取ると、ユニフォームの下にボールを入れて丁寧に拭く。滑りの元である水分を入念に取り除く。納得のいくまで拭くと、右手を挙げてから助走をスタートさせ、両腕で力強くボールを放り込んだ。背番号15が繰り出したロングスローは矢のような鋭い弾道で発射され、ぐんぐんとゴール前に向かっていく。約30mの距離を山なりではなく、一直線で飛ばした。
このボールにDF荒木隼人が反応して頭で合わせようとしたが、わずかに届かず。C大阪のMF田中駿太が弾くも飛距離は不十分で、ゴール前は混戦状態に。中途半端なクリアボールを拾ったFW中村草太がボックス内左からグラウンダーで折り返すと、両選手がもつれ込む中、最後は荒木が相手選手と競り合いながらもボールを蹴り込んでネットを揺らした。
解説・山岸智氏は「ロングスローは武器になっていますよね」「中村選手もよく折り返しました。シュートじゃなくてパスじゃないですか。荒木選手も良いところにいましたね」と逆転ゴールを称えた。
逆転ゴールに熱狂するファンは、起点になった中野のロングスローにも注目。「まるでCK」「中野選手のロングスロー流石でした」「中野くんのロングスローは完全に戦術として確立した」「中野のロングスローも含めて超YAVAYだろ」「中野のロングスローえぐいにゃー」「中野の高速ロングスローしか勝たん!」「驚異的な武器」「戦術中野ロングスロー」「軌道やばいってw」とSNSに綴り、心を躍らせていた。
勝負強さを発揮して2連勝を達成した広島は、12日に隣クラブのファジアーノ岡山と史上初の“中国ダービー”をホームで戦う。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





