【明治安田J1リーグ】ファジアーノ岡山1-0FC東京(4月6日/JFE晴れの国スタジアム)
【映像】胸トラップ→30m級ドライブボレーシュート炸裂の瞬間
ファジアーノ岡山のMF田部井涼が胸トラップから30m級のドライブボレーシュートを決めた。高難度かつ美しい一撃に、ファンが酔いしれている。
岡山はJ1リーグ第9節でFC東京と対戦。ホームチームは1万5千人以上のファン・サポーターの前で、前節の敗戦を払拭する勝利を収めた。勝ち点3を願う大入りのスタンドの希望を具現化させたのが、背番号14のスーペルゴラッソだ。
ゴールレスで迎えた61分、岡山が左サイドのスローインからじわじわと前進していくと、FC東京のDF木本恭生が苦し紛れのクリア。このボールに反応したのが、田部井だ。ハーフタイムからピッチに立ったボランチは誰よりも早く落下地点に入ると、浮いたボールを胸トラップでコントロール。そして、ボールを地面に落とすことなく左足を一閃。ボールは美しい軌道を描きゴールに向かっていく。シュート時にインステップで面を作り足を真っ直ぐ振り抜いたことで、ボールにはドライブ回転がかかっており、やや前に出ていたGK野澤大志ブランドンの頭上を越えてから急降下し、ゴールマウスに吸い込まれた。
スーパーゴールを決めた背番号14は、両手を広げてベンチ前に駆け出していき、チームメイトと喜びを分かち合った。そして、大型ビジョンに映る自身のゴールをじっくりと確認した後、メインスタンドに向かって両手を広げ、全身で歓声を浴びた。
解説・横内昭展氏は「素晴らしい」と感嘆の声を漏らし、「迷いなく振り抜きましたね」とコメントした。
空前絶後の一発を目撃したファンは大興奮。「ハメスみたいな胸トラからのゴラッソ凄すぎる」「きもちぇー」「トラップからシュートまでの流れが美しい」「とんでもないシュート」「間違いなくこのまさにスーペルゴラッソが今節のベストゴールでしょう」「田部井さんあなた凄すぎます」「これで勝てたの気持ちいいなぁ」「晴れたる吉備の国に雉が舞った」「きびだんゴラッソだ」「多分田部井のゴールもう100回ぐらい見てるわ」と歓喜を爆発させた。
スタジアムからは地鳴りのような歓声と拍手が沸き起こったのだが、その理由はゴールの凄さに驚いただけではない。前々節と前節にVARの判定でゴールを取り消されており、今節も後半開始早々にネットを揺らしたが、VARの結果ノーゴールとされていた。際どいオフサイドなどを疑う余地のない正真正銘のゴールだったからこそ、サポーターの喜びもひとしおだったのだ。
記憶に残るゴールを決めた田部井は、「1つ前のプレーで、自分の中でもゴールが見えていたが、パスを選択した。それでチャンスになりかけたが、相手の嫌なことができなかったと思ったので、あの時に自分のところにボールが来て迷わず(左足を)振れたのは、1つ前のプレーがあったからだと思っています」と“伏線”を明かし、「今日だけは喜んで、いっぱいゴールシーンを見たいなと思います」と笑みを浮かべてスタジアムをあとにした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





