夏野氏は、今回の相互関税に関する一連の流れを「本当に衝撃的だ」と述べた。「20世紀後半、特に第二次世界大戦以降の経済学の常識、つまり自由貿易によって得意な国が得意な製品を作って、国際的に分業していくことで、一番メリットがあるのは生活者。各国の生活者が一番安い値段で、一番いいものを手に入れられる世界を作ってきたのに、1人の大統領が出てきて(相互関税などを)やってしまうとは。脆いと感じるとともに、最大の被害者はアメリカ国民だ。トランプ氏も3期目は年齢的にないと思うが、もう好き勝手にやった者勝ちになっている」と、世界で作ってきた常識が崩壊しつつあると語った。
また夏野氏は、この30年間でアメリカ経済が「ものすごく絶好調だった」と述べつつも、そのアメリカ内で極端な政策を取り続けるトランプ氏が支持され、大統領に再任した流れに言及。「経済規模は何倍にもなり、1人当たりの平均所得もだいたい7万ドル、1000万円にもなった。ただ実際には、パスポートの保有率も半分しかなく、国外に行ったことがない、国内のことしかわからない人たちが、トランプ氏に(票を)入れてしまった。すごく二極化が進み、感情的に動く人がトランプ氏に入れてしまったのは怖い。今まで経済が発展していれば、みんな満足すると思っていたところ、一番経済的に成功しているアメリカで、これが起こってしまったというのは、経済学をやっていた人間はみんな大ショックだ」と分析した。
(『ABEMA Prime』より)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見