「自分のイメージは大切にして欲しい。一回色がつくと中々変わらない」後輩俳優たちへのメッセージ
そして、舞台以外に力を入れているもうひとつの活動が、後進に向けて行っている演技のワークショップだ。壱成は「明日現場に出ても使えるメソッドを教えている」と語り、演技の中で最も重要な“伝わる感情”とは何かを実践的に指導している。さらに壱成の指導は、技術だけでなく、役者としての生き方についても。
「お仕事を選ばないっていうよりも、役はしっかり選んで欲しい。黒歴史になるような役は絶対やっちゃダメ。例えば女性だったら悪役なんだけど、救いようのない悪役とか。『自分を大切にしてほしい』っていうのが僕はあって。自分のマイナスになるような役はできればやらないで欲しい。自分のイメージは大切にして欲しいな。一回色がつくと中々変わらないから」
その言葉は、まるで自身に向けてのメッセージでもあるかのようだった。50歳を迎えた今だからこそ、いしだ壱成が語るひとつひとつの言葉には、深みと重みが確かに宿っていた。
(『ABEMA NEWS』より)
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