SMACK DOWNでベイリーとライラ・ヴァルキュリアがタッグ・ガントレット戦を制し、リヴ&ラケル・ロドリゲスの持つタッグ王座への挑戦権を獲得した直後のシングル戦。王者のリヴとしては「早めに相手を潰しておこう」と気合十分だったのか、序盤から持ち前の狡猾さとフィジカルを駆使し、場外戦でもハードヒットを厭わない本気度あふれる猛攻を仕掛ける。一方、ベイリーは経験を生かしたテクニカルな攻めで応戦するなど激しい前哨戦となった。
リヴが場外スリー・アミーゴスやエプロンからのミサイル・ドロップキックで観客を沸かせたが、最大のハイライトは中盤のコーナーストンプから続く、レフェリーとの“まさか”の対峙の瞬間だった。
問題のシーンは、リヴがベイリーをコーナーに追い込み、ストンピングを連打していた場面で発生。ヒールらしい執拗な攻撃に、ベイリーはコーナーポストで防戦一方に追い込まれる。
この反則攻撃に、レフェリーのチャド・パットンは「ワン、ツー、スリー」とカウントを開始。さらにリング下で不穏な動きを見せるリヴのセコンド、ラケルにも目を光らせる熟練のレフェリングを見せたが、リヴは完全にカウントを無視。セカンドロープに足をかけながらストンピングを続行した。
それでも「やめなさい!」とレフェリーが制止を続けると、リヴは突然「ギャアアア!」と甲高い奇声を上げながら詰め寄って威圧。レフェリーはこの迫力に後退し、困惑の表情を浮かべた。
思い通りにいかないとブチ切れるリヴのムーブは大一番ではもはや“風物詩”と化しており、ファンも即座に反応。「うるさ!」「絶叫する女」「リヴの奇声、出た!」といったコメントが飛び交い、SNSでも「リヴがキーキー叫んでレフェリーに絡むの、笑った」「レフェリー、完全にビビってたな」「レフェリーの『え、俺なにした?』って顔が最高」「カメラにバッチリ映ってたぞ」と反響が相次いだ。
また「絶叫して詰め寄るリヴ、ヒールとして完璧」「ちょっとやりすぎだけどキャラにハマってる」と肯定的な声や、あまりの威圧感に屈したレフェリーを見て「もはやレフェリーのほうが被害者では?」と同情する声まで上がった。
この試合では、リヴのタフさも随所に光った。序盤にはベイリーのスープレックスで鋼鉄のステップスに叩きつけられるも、挑発を続けて存在感を発揮。終盤にはライラの介入によってリヴのフィニッシャー「オブリビオン」が不発。ラケルのロープ介入も間に合わず、ベイリーがジャックナイフで丸め込み、勝利を収めた。
リヴの“スクリーマー”としての個性は今回の奇声シーンだけでなく、過去にはファンとの“叫びのやり取り”をSNSで共有しており、それがキャラクターの一部として定着している。はたから見れば癇癪持ちの“危険”な女だが、彼女に魅了されたファンからは「レフェリーをビビらせたのは天才」といった称賛の声も多く寄せられていた。(ABEMA/WWE『RAW』)
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