現在AJはローガン・ポールとの抗争が進行中。カリオンは妻スカーレットとともに再起を図り、清野茂樹アナウンサーが「バックステージでの登場率は高いですが、試合は久々です」と紹介した通り、RAWではじつに約7カ月ぶりの試合となった。

 かつて“影のフィクサー”として様々なユニットをかき乱してきたカリオンだが、自ら率いる「ザ・ファイナル・テスタメント」はメンバー離脱で瓦解。トレードマークだった白黒の荘厳な入場映像もカットされ、かつての威光は見る影もない。今試合は、シングル戦線での再起を懸けた一戦だった。

 試合は、AJのショルダータックルで始まるが、クロスもパワーで押し返す。スカーレットがレフェリーの死角を突いてAJの顔をロープにこすりつけ、カリオンがTボーンスープレックスを決めるなど、狡猾な夫婦連携が光る序盤だった。

 しかし中盤、AJのローキックを受けたカリオンは、突然膝を押さえて「痛いよ、痛いよー」と大げさに苦悶の表情を浮かべ、リングに大の字に。これを心配したレフェリーのジェシカ・カーが心配そうに駆け寄り、妻スカーレットも慌てて駆けつける。さらにはAJまで「続けられるか?」と様子を伺う珍しい展開。しかし、次の瞬間…「ウソぴょん!」と叫ぶとAJにエルボーを叩き込み、高笑いしながら“鶴仙人ポーズ”で挑発。隙をついてクロックショットを決めてみせた。

 この“仮病”ムーブにファンも「わかりやすい仮病」「知ってた」「ですよねー」「きたないw」など、見透かした反応。白々しい芝居に失笑も漏れた。怒ったAJはストライクを連打し、エプロンからのフォアアームで反撃。スカーレットが再びレフェリーの注意を引こうとするも、AJはトップロープ越しのネックスナップで試合の流れを奪った。

 終盤、カリオンは諦めモードに入り、両手を背中に回してまるで「どうぞ、お好きに」とAJのフェノメナル・フォアアームを受け入れ、そのまま敗北。試合後はお約束のようにローガン・ポールが乱入し、カリオンと結託してAJを「ポールベライザー」でKO。観客も半ば呆れ顔の予定調和エンディングとなった。

 結局、久々の出番を得たカリオンも、ローガンの“引き立て役”に終始。膝の「ウソぴょん」ムーブで一瞬の笑いは取ったが、ファンからは「もっとカリオンを使ってくれ!」「次はもっとやれよ」「カリオン先生ありがとう」など、どこか切ないエールが寄せられた。(ABEMAWWE『RAW』)

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