第二の日枝体制になりかねない？ SBI北尾氏に役員候補「総理大臣なってほしい」の声…石戸諭氏「オールドボーイズクラブ再編成が1番最悪のシナリオ」と懸念

　17日、フジテレビ問題をめぐって、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長らは会見を開き、フジ・メディアHDの改革案を示し、意識改革を強く求めた。北尾氏は、フジテレビの株式を5.8％保有する株主「ダルトン・インベストメンツ」が新しい取締役候補として提案したうちの一人。会見について、ノンフィクションライターの石戸諭氏は、「第二の日枝体制になりかねないんじゃないか」との懸念を示した。
　石戸氏は、ダルトン・インベストメンツが提示した12人の新役員について、「あのメンバーはそれなりに練られているし、彼らのこれまでの主張を体現する役員であるという理屈は通っている。特に北尾さんの役員登用に関して、フジテレビ側も敵対するとは最初から言っていない。北尾会見も今後のビジョン、経営課題の指摘、フジの現役社員ら現場の力も借りて刷新が必要な課題について筋のとおる提案をしていた点は聞くべきものがある。だからこそ対話の姿勢を金光さん（フジ・メディアHD 金光修社長）も示したのではないか」と評価する。