【明治安田J1リーグ】浦和レッズ 3-1 横浜F・マリノス(4月20日/埼玉スタジアム2002)
横浜F・マリノスのDF諏訪間幸成が、浦和レッズ戦で衝撃的なキックミスから失点を献上。ファンが騒然としている。
悔やみきれないシーンは、横浜FMが1点を追いかける46分に発生する。自陣右サイドからのスローインで、スローワーのDF松原健は周囲のパスコースを探すも、近場の味方は相手に抑えられている。そこで松原は自陣ボックス内の中央でフリーの諏訪間を見つけ、ボールを投げ入れた。
ボールは諏訪間とGK朴一圭の中途半端な位置で転がり、諏訪間はバウンドするボールに対してバックステップで反応。しかし、次の瞬間だった。クリアかパスか判然としないが右足を振ったが、ボールに上手くヒットせず蹴り損ねてしまったのだ。ボールはプレスにきていた浦和のMF渡邊凌磨の前にポテリと転がり、無人のゴールに蹴り込まれた。
諏訪間は松原からスローインを受ける前に右手を少し上げており、準備はできていたように見えた。しかし、迫りくる相手へのプレゼントパスのようなミスを犯してしまい、追加点を献上。背番号33はピッチにうつ伏せになり悔しさを募らせ、朴やDFトーマス・デン、さらには浦和のDFマリウス・ホイブラーテンにも励まされていた。
実況の野村明弘氏は「こういったプレーを糧にしてもらいたいですね」とコメントすると、解説の林陵平氏は「もう切り替えるしかないですよね」と呼応した。
無念の失点には、サッカーファンもSNSで反応。「プレゼントパスしちゃったな〜」「嘘だろ」「単純なミス」「トラウマ級」「小学生のときあーゆうのやっちゃうのあるけど、プロでもあれ焦っちゃうもんかね」など諏訪間のミスを咎める声がやはり目立った。
一方で「チームの問題でもある。あそこにいきなりロングスロー投げてキーパーもゴールマウスにいない。その状況でプレッシャーかけられたらミスる確率は上がるよ」「諏訪間にはきつい経験になってしまったけど、この失敗も糧にここから更に大きくなってほしい」「プロである以上あの手のミスは許されないね。ただ、そもそもあのスローインが厳しかったね。チームで考える必要もあるね」などスローインを含めてチームの責任との指摘も多く、「諏訪間は強くなろ」「諏訪間は糧にして大きくなれ!」「諏訪間にはきつい経験になってしまったけど、この失敗も糧にここから更に大きくなってほしい」など励ましの声も目立った。
悔しい結果になった諏訪間は、神奈川県藤沢市出身2003年6月6日生まれのDF。中学と高校の6年間を横浜FMの下部組織で過ごし、2025年3月には筑波大蹴球部を退部して1年前倒して横浜FMとプロ契約を締結。大学4年生ながら第9節の東京ヴェルディ戦から5試合連続で先発出場を続けていた。そんな諏訪間だからこそ、ファンはトリコロールに帰還した若手DFのさらなる成長を望んでいるのだろう。
その後、横浜FMは59分にMF山根陸のゴールで1点を返すも、88分に再び失点を許して1ー3でタイムアップ。3連敗を喫してJ1リーグ最下位に転落した。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)